平成11年11月11日生まれ(11歳になりました!)の我が娘を語る親ばかサイトです。

子育てを通して父と母が思ったことや学んだことなどをちょっとずつ紹介していきます。

2005年6月29日

考える機械

田中始さん(仮名)の仕事は、計算をすることだ。

来る日も来る日も、計算だけをしている。

ある時、田中さんは計算だけをしているのに嫌気がさし、何かもっと他のことがしたいと思った。

そこで、自分の代わりに計算をしてくれる機械を作ることにした。

出来上がった機械は、田中さんの何倍もの速さで計算することができ、すべて機械がやってくれるので、田中さんはする事がなくなった。

ひまになった田中さんは、計算のほかに何をすればいいか思いつかなかった。

そこで、計算する機械を改造して、わからないことを質問すると答えてくれる機械を作ることにした。

出来上がった機械に、田中さんはさっそく質問をした。

「私は何をしたらいい?」

機械はこう答えた。

「あなたにわからないことは、私にもわかりません」

そこで、わからないことを質問すると答えてくれる機械を改造して、田中さんにわからないことでも、機械が自分で考えてくれる機械を作ることにした。

出来上がった機械に、田中さんは同じ質問をした。

「私は何をしたらいい?」

機械は、田中さんの知らない言葉でしゃべり始めた。時々、合い間にケタケタと笑うような音がする。

田中さんは途方にくれた。

機械はずっと田中さんの知らない言葉でしゃべり続け、あいかわらず合い間にケタケタと笑っている。

しかたがないので、田中さんは前のように計算をすることにした。

ところが、田中さんは計算のしかたを、すっかり忘れてしまっていた。

田中さんは、ひざを抱えて座り、しゃべり続ける機械をだまって見ていた。

ふと思いついて、田中さんは機械の電源を抜いてみた。

すると、機械と田中さんは、止まったまま、動かなくなった。

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