Heal Thyself: An Explanation of the Real Cause and Cure of Disease
The Twelve Healers: And Other Remedies
- Edward Bach (著)
バッチ博士の著作です。バッチ博士の哲学が短い文章の中に濃く書かれています。フラワーレメディの勉強をする人の必読書です。
できれば原書で読まれることをお勧めしますが、翻訳本も出版はされています。
バッチ博士自身の著作は、この2冊だけです。
Heal Thyself: An Explanation of the Real Cause and Cure of Disease
The Twelve Healers: And Other Remedies
バッチ博士の著作です。バッチ博士の哲学が短い文章の中に濃く書かれています。フラワーレメディの勉強をする人の必読書です。
できれば原書で読まれることをお勧めしますが、翻訳本も出版はされています。
バッチ博士自身の著作は、この2冊だけです。
フラワーレメディ38種+レスキューレメディのマテリアメディカを勉強するためのドリルです。
グループ別に似通ったレメディが、それぞれ特徴つけて覚えられるようになります。この一冊があれば、39種のレメディを独学で学ぶことが出来るようになるでしょう。レメディを覚えたら、実際の人物と関連づけて文字だけのマテリアメディカから立体的なマテリアメディカ学習に進むと良いと思います。
Dr.バッチのヒーリング・ハーブス―フラワーレメディー完全ガイド
2冊目の本としてお勧めです。フラワーレメディのマテリアメディカとしてではなく、バッチ博士の望んだ「自然と親しむフラワーレメディ」を感じることができる一冊です。
各レメディの原材料となる植物の写真やその植物的特徴などが記載されています。
同じシリーズでVTRも販売されており、レメディの作り方などを詳しく見ることができます。こちらもお勧めです。
何か一冊を購入するのであれば、この本をお勧めします。
バッチ博士が使用していなかったレメディ選びの方法などの記載もありますが全体的にバランスよく書かれていて、勉強しやすいと思います。
欠点は、ちょっとした読み物という気軽さに欠けることと価格の高さでしょうか。
ホメオパシー大百科事典のハンディ版です。カラーで写真も多く、ホメオパシーに関する様々な記載と簡単なマテリアメディカとレパートリーが載っています。
金額も手ごろで、内容も簡単に全てのことを記載してあるので、とりあえず「ホメオパシーって何?」と思ったときの一冊としてお勧めです。家庭でレメディを使う際のレパートリーとしても結構つかえます。
ホメオパシー医学への招待 現代医学を超えた21世紀の代替療法
私の大好きな!松本丈二先生の著作です。shokoの一番のお勧め本です。「現代医学とはどんなものなのか」「医学と科学はどう違うのか」「真に科学的であるというのはどういうことなのか」実にわかりやすく誠実な文章でかかれています。ホメオパシーに関する記載も、実に丁寧で、その歴史や科学的推測まで広く書かれています。
免疫生物学者の立場から真に科学的なアプローチがされているので、ホメオパシーに懐疑的な男性にも強く訴えるものがあります。imasaも説得されていました。(imasaは、別に懐疑的ではありませんでしたが。)
「松本先生。この本を日本語で書いてくれて本当にありがとう!」
家庭でファーストエイドとして使う為の本です。ファーストエイドでの処方の仕方や、マテリアメディカ、レパートリーなどがカラーのイラストや写真付きで載っています。
お勧めなのが、子供の根本レメディと呼ばれる数種のレメディが載っていることです。そのレメディの特徴を持つ子供の像が写真付きで紹介されています。子供の根本体質レメディについてかかれた日本語の本は、他に無いと思います。写真つきなのは、便利なのですが、その写真の子供像に影響されてしまうのが少し難点です。
写真やイラストをフルに使って、320種あまりのレメディを紹介しています。
著者は医師ホメオパスな為か、後半のレパートリー部分の記載にアロパシー的な記載が多くありますが現代医学になれている私達には、むしろ理解しやすい内容だと感じます。レパートリーでは、病名別に「現代医学でのその病の理解」「現代医学での治療法」「ホメオパシーでのアプローチ法」「家庭で出来ること」の記載があり、実にすっきり納得できます。
ホメオパシーの哲学的部分には納得できる記載がありませんが、「ホメオパシー版家庭の医学」と言った感じで一冊持っていると便利だと思います。ただ、この本を見てあれこれ一般的でないレメディを試すのは、お勧めしません。
エドワード・バッチ心を癒す花の療法―フラワー・セラピーの世界 ヒーリング・ブック
バッチ博士と共にレメディ探しの旅をして、バッチセンターを立ち上げ、バッチ博士亡き後のバッチフラワー普及に尽力した女性、ノラウィークスが書いたバッチ博士の軌跡。
この本を読むとフラワーレメディの深い哲学に興味を惹かれるようになるだろうし、またフラワーレメディが一般的に認識されているような「単なる心の癒し」ではなく、実際の身体症状にきちんと反映されるものであることがよくわかる。
ぜひとも一読をお勧めします。
たぶん初の大手出版発行のホメオパシー本だとおもいます。丁寧に取材してあり、初心者が疑問に思うところを余すことなく網羅しています。金額も雑誌2・3冊分程度(1200円!)と手ごろな料金で、実にお薦めです。
ホメオパシーをある程度勉強されている方にも、あらためて近視眼的な自分を問い直すことが出来る良書だと感じます。納得できない部分もありますが、それを差し引いてもお釣が来るくらいお勧め本です。
たぶん初の大手出版発行のホメオパシー本だとおもいます。丁寧に取材してあり、初心者が疑問に思うところを余すことなく網羅しています。金額も雑誌2・3冊分程度(1200円!)と手ごろな料金で、実にお薦めです。
ホメオパシーをある程度勉強されている方にも、あらためて近視眼的な自分を問い直すことが出来る良書だと感じます。納得できない部分もありますが、それを差し引いてもお釣が来るくらいお勧め本です。
ドイツで25年以上もバッチフラワーでの臨床を続けている医師の著作。
バッチフラワーが深く確かな癒しの力を持っていることを再評価した本であると思います。バッチ博士の哲学を深く理解せずにこの本を手にしてしまうと、字づらに追われて、レメディを豊かな立体像で描くことが出来なくなってしまう恐れがあると思います。
豊かなケーススタディの中から生まれた考察は興味深く、医師らしい視点でかかれた実践的な書籍です。臨床例から得られた深いマテリアメディカは、一読の価値があります。上級者向け。
他にもバッチレメディの臨床研究家による再評価本は、海外で何冊か出版されていて、実に興味深い内容ばかりです。徐々にご紹介できれば、と思っています。
フラワーエッセンスレパートリー―心と魂を癒す、花療法の総合ガイド
アメリカのFESというフラワーエッセンスのマテリアメディカとレパートリーです。
FESのシリーズの中にバッチのシリーズも内包しています。
フラワーエッセンスを様々な観点から哲学的に語った文章がとても魅力的です。
花が癒す子供の心と体―赤ちゃんから青年期まで子育てする両親と大人になりかかった子供たちに ヒーリング・ブックス
テーマ別に書かれたシリーズの一冊。レメディのマテリアメディカを深く理解していれば、必要ないのかもしれませんが「こんな見方もあったのか」と気がつかせてくれる症状別のレメディ候補(レパートリー)が載っていて、読んでいて楽しいです。
この本を読んでいるだけで、子育てに向かう不安がずいぶんと解消されます。
エドワード・バッチ 花が癒す女性の心と体 ヒーリング・ブックス
テーマ別に書かれたシリーズの一冊。女性のライフサイクルに合わせて、様々な症状に対応するレパートリー集です。
自分が今、人生のどんな転機にあるのか、そしてそれをどんなレメディの助けを借りたら良いのかを知ることができます。
原書には、「花が癒す男性の心と体」もあります。よろしかったら読んでみてください。私は読んでいませんが(笑)
ペットを対象としています。
どのようにペットを見て、症状を捉え、レメディを選んだらよいか、この本を読むとよくわかると思います。
今日はshokoが本来の仕事のため別行動。とうちゃんといおぴーはshokoに薦められて「ハムレーズ」という大きなおもちゃのデパートへいくことにした。東京でいえば、キディランドか博品館トイパークのようなところか。
出かける折、持って行く荷物の選別にしばし悩む。インターネットカフェでもあればネットに接続したいと思い、ノートPC(モバイル用ではないので重い)を担いでいくことにする。ベビーカーはバスに乗るとき邪魔になるのでできれば持って行きたくない。いおぴーに「ベビーカーなくても大丈夫?」と訊くと、「いおちゃん、歩くからベビーカーいらない」と言う。その言葉を信じて、ベビーカーは置いていくことにする。
ホテルを出て、バス停に向かう。ハムレーズは昨日行ったトッテナムコートロードの近くなので、昨日帰りに乗ったバスの路線で行ける。昨日降りたバス停の反対側(道路を挟んで向かい側)にあるバス停でバスを待った。
来たバスに乗り(もちろん2階の最前列)、しばらく走ったところでどうも景色が違うのに気がついた。どうやら目的地と逆の方向に走っている。反対側のバス停で乗れば反対方向に行くと安易に考えたのが間違いだったようだ。まあ、今日は一日時間をつぶすのが目的なので、あわてて降りる必要もなかろうと、バスの旅を楽しむことにする。
突然バタバタとものすごい音がし始めた。雨だ。すごい土砂降り。あっという間に、窓の外が見えなくなった。雷も鳴っている。いおぴーが「すごいねぇ」と目を丸くしてびっくりしている。これでますますバスを降りるわけにはいかなくなった。天気予報でも雨の予報だったのである程度覚悟はしていたが、これほど酷いことになるとは。(あとでshokoに聞いたら雹が降ったそうだ)
さすがにそろそろバスを降りないと、と思い始めたころに雨も小止みになってきたので、近くに地下鉄の駅があるバス停を選んで、降りることにした。
いおぴーを抱っこして地下鉄の駅へ向かう途中に、「インターネットカフェはじめました」と店先に書かれた雑貨屋兼喫茶店のような店を発見。いおぴーにおやつでも食べさせてその隙にちょっとネットできるかもと思い、店に入った。店番の女の子に「インターネットしたいんだけど自分のPC繋いでもいい?」と訊いたところ、女の子は「ボスが帰ってこないとわからない」を繰り返す。店の隅にポツンと一台置かれたPCを眺めてみたが、どうも繋ぎ変えたりはできなそうなので、あきらめて店を出た。いおぴーはおやつを食べそびれ、がっかり。
地下鉄に乗って、オックスフォードサーカスへ向かう。パディントンからだと5駅のところを、バスで反対方向に走った挙句、9駅乗ることになった。いおぴーは地下鉄はうるさいから嫌いという。
オックスフォードサーカスで地下鉄を降り、ハムレーズまで5分ほどいおぴーを抱っこして歩く。いおぴーはバスと地下鉄ですっかり疲れてしまったようで、ぐったりとしていたが、店内に入ると、突然「降りる!」と言って、駆け出した。現金なやつだ。
1階のフロアでは様々なハムレーズオリジナルの玩具を店員がデモンストレーションしており、お祭りさながらだ。いおぴーは中でも、道化の帽子をかぶったお兄さんがデモしていたシャボン玉銃が気に入ってしまい、シャボン玉を撒き散らしながら店内を練り歩くお兄さんの後をずーっと付け回していた。お兄さんはついて来るいおぴーの周りをシャボン玉だらけにしたり、銃をいおぴーに貸してくれたりと構ってくれるので、いおぴーはますますお兄さんのことが好きになってしまった。もし彼が誘拐犯だったら100%誘拐に成功することだろう。
20分近くお兄さんをストーキングしていたいおぴーをようやく説き伏せ、上の階に向かう。2階にはボードゲームのコーナーがあり、とうちゃんダルネグロのバックギャモンを発見してよだれが出たが、250ポンドと高くて手が出なかった。この階はあまりいおぴーの興味を引くものがなく、スルー。
3階はお人形やおままごとセットをはじめとする女児玩具フロア。ここでいおぴー完全にはまる。目が星になっている。お人形というお人形を抱っこしてはひとしきりお芝居する。これが延々続く。そうかと思うとままごとセットのデモビデオに釘付けになり、終わるまで見入っている。ここだけで1時間以上すごした。
時刻はとっくに昼を過ぎており、お腹がすいてきたので、いおぴーを説得し、また戻ってくることを約束して一旦外へご飯を食べに行くことにする。外に出ると、また雨が降り出していた。いおぴーを抱っこして、「いおが傘持ってあげる」というので、ご好意に甘えて傘を持ってもらう。しかし、5分も歩かないうちに、いおぴーはぐんにゃりとなって眠ってしまい、結局傘もとうちゃんが持つ羽目に。PCの入ったバッグも肩に食い込み、辛い。こんなもの持ってこなきゃよかったと後悔した。
寝ているいおぴーを連れて入れそうな店がなかなか無く、さんざん歩いて結局マクドナルドに入った。昨日はいった店の近くだが、別の店。ボックス席のベンチシートにいおぴーを寝かせる。とてもぐっすり眠っていてまったく起きる気配が無い。この隙にPCを開いて日記でも書いていればよかったが、起動した瞬間いおぴーが目を覚ますような気がして、あまりその気になれなかった。結局いおぴーは1時間以上起きなかった。
完全に冷めたポテトをもそもそと食べていたら、ようやくいおぴーが目を覚ました。しばらくぼけーとしていたが、あらたに買ってきたポテトとサラダを食べたら元気になって、「またさっきのおもちゃ屋さん行きたい」と言う。
歩いてまたハムレーズのほうに向かう。雨はやんでいる。途中でヴァージンメガストアの前を通ったので、いおぴーにお願いして寄り道させてもらう。昨日買えなかったDVDを買うチャンスだ。最初のうちこそ協力的だったいおぴーだが、すぐに飽きて愚図りだしたので、まずはいおぴーにDVDを買ってご機嫌をとる作戦に出た。いおぴーは「くまのプーさん」を選んだ。わざわざイギリスでくまのプーさんを買う意味が解らないが、いたしかたない。これで自分のDVDが探せると思ったら、いおぴー「バフィ」のボックスを見つけて、「ほら、おかあさんの好きなバフィがあるよ。これおかあさんに買ってあげようよ」とうるさい。shokoのご機嫌をとる意味も含めて、買うことにした。買ったら買ったで、「いおのもおかあさんのも買ったから、もう行こう」と言う。「えー、おとうさんのは?」と言うと、「おとうさんは買わなくていいの!いっぱい持ってるでしょ」と言われてしまった。結局自分の分は買えずじまいで店を出た。
店内に入ると、真っ先にシャボン玉のお兄さんのもとへ駆けていくいおぴー。お兄さんはいおぴーがまた来たのを見てさすがに驚いていた。そしてまたお兄さんに付きまとったり、3階のお人形売り場でたっぷり遊んだり、絵本売り場で絵本を読んだりと、かなり長い時間をハムレーズですごした。
いおぴーが「お腹すいた」というので、これ幸いとハムレーズを出ることにする。帰りの荷物が増えるのがいやで、結局何一つ買わなかった。
外へ出るとまだ昼間のようだが、もう7時近い。お腹も減るわけだ。雨はすっかり上がった。いおぴーに何が食べたいか訊くと、「マクドナルド」と言う。それは勘弁してほしいと思い、宿の近くまで帰ってピザかスパゲッティのお店に行こうと提案すると、「いやだ。今すぐ、マクドナルド」と言い張る。やむを得ず、妥協して近くのバーガーキングへ入る。いおぴーはパンケーキを注文して食べた。
「バスと電車どっちで帰る?」と訊くと、「バスがいい」というので、バスに乗って帰る。
宿に帰り着くと、とうちゃんくたびれ果てて、ベッドに倒れこむ。いおぴーはなんだか元気で、「何かして遊ぼう」としつこくせがむので、「じゃあマッサージ屋さんごっこしよう」と提案。とうちゃんがお客さんで、いおぴーがお店の人だ。いおぴーはタイでマッサージのお店を手伝った経験を覚えていて、とうちゃんにせっせとサービスしてくれる。マッサージもほんとに上手だ。時々交替する。マッサージする振りして、コチョコチョくすぐってやると、いおぴーはゲラゲラ笑いながらのた打ち回る。
ずっとチビチビ魔法の水を飲んでいるおかげか、この時間になっても聞き分けよく遊んでくれている。ありがたいことだ。そうこうしているうちに、何時しかとうちゃんもいおぴーも眠ってしまった。
夜11時ごろshokoが帰ってきた。仕事の後、ギリシャ料理を食べにいったらしい。とうちゃんにもテイクアウトしてきてくれた。ああ、ムサカが美味しい。いおぴーは朝まで起きなかった。
この日はshokoがデジカメを持っていったため、とうちゃんは替わりにリサイクルカメラで写真を撮ったのですが、このカメラを日本に帰るまでに紛失してしまいました。したがって、この日は写真がありません。残念。
バッチレメディ入り魔法の水が効いているのか、いおぴーは夜泣き喚くこともなく、今朝は機嫌よく目を覚ました。今日はキューガーデンという植物園へ行く予定。
着替えて、朝食をとるため食堂のある地下に降りる。この宿の朝食は、トーストにシリアルのみと、シムさんの手料理に比べると寂しい限りだが、それでも薄く切ってパリッと焼いたイギリス風のトーストは美味しい。shokoがスーパーで買った持ち込みのバターを塗って食べた。いおぴーも気に入ったようで、何枚も食べた。
昨日あたりから日中でもやや肌寒いくらいの、来る前に想像していたイギリスらしい天気になってきた。前半着ることのなかった厚手の服をようやく着られる。天気予報によると、明日から雨らしい。
パディントン駅から地下鉄に乗って、キューガーデンへ。地下鉄と言っても郊外ではほとんど外を走っていて、周りの風景が気持ちいい。キューガーデン駅を出ると、キューガーデンの入り口までは歩いて5分ほど。この辺は高級住宅地のようだ。
料金を払って中に入る。一日かけても全部見てまわるのが難しいくらい広いという話なので、さっさと進みたいところだが、shokoはまず案内所へ行き、バッチフラワーに使われる花や木のある場所をあらかじめチェックするために、リストとくびっぴきで案内図に印をつける作業を始めた。これが植物名はラテン語で書かれているのでなかなか時間がかかる。いおぴーととうちゃんは退屈して、近くの売店を見物に行った。
いおぴーが興味を引かれたのが、食虫植物。いろいろな種類の食虫植物が鉢植えで置かれていて、いおぴーはとうちゃんの説明を聞いておっかなびっくり見つめている。相当に気に入ったようで、あんまり欲しがるのでひとつ買って帰ることにした。こういうの、とうちゃんも結構好きなのだ。
30分あまりかかって、shokoのリストアップ作業が終わり、ようやく園内に入ることができる。しかし結局shokoは目的の植物を探し、写真を撮ることに専念するため、超ゆっくりペースで移動する。いおぴーは植物を見るのが目的であろうはずもなく、とてつもなく広い公園を走り回ったり珍しいものを発見して驚いたりしていればいいわけで、とうちゃんといおぴーはほとんど別行動となる。
まずは池のそばの芝生でガチョウの親子発見。スタン・ハンセン似の知らないおじさんにパンのかけらをもらったいおぴーは、恐々ガチョウに餌をやる。ガチョウが餌を食べに寄ってくると逃げるくせに、眺めているのは楽しいらしく、長いことガチョウのそばを離れようとしなかった。
ガチョウにひっかかっている間にshokoを見失ったので、その後の主目的はshokoを探すこととなったいおぴーととうちゃん。探偵ごっこをしているようで、それはそれで楽しい。あまりにも広いので、遠くのほうに姿を発見しても、いざその場所へ近づこうとしているうちにまた見失ったり。
shokoと合流し、レストランで昼食をとる。その後、ふたたび別行動となったが、今度は本格的にはぐれてしまった。今までは、ほぼルートに沿って進んできたので、向かう方向がだいたい予想できたのだが、ルートをそれて途中でレストランに寄ったら、もうそこからどちらに向かうか全く判らなくなった。しかたがないので、まだ行ってない場所とレストランを行ったり来たりする。だんだん冷え込んできたと思ったら、雨が降り出した。いおぴーをベビーカーに乗せ、折りたたみ傘を持たせる。とうちゃんはずぶ濡れだ。雨宿りしようと、熱帯植物の大温室へ行ったらshokoもいて、ようやく逢うことができた。
雨も上がり、今度は一緒にもう一回りして、お茶して帰ることにする。いおぴーはずっとスコーンを食べるのを楽しみにしていたのだが、残念ながら売り切れになっていた。
まだ明るいし雨もやんだので、このまま宿に帰るのはもったいないと、地下鉄で遠回りしてトッテナムコートロードまで足を延ばした。主な目的は英国版のDVDを買い漁ることだ。しかし、いざトッテナムコートロードの駅を出ると、HMVもVirginも閉まっている。ショック。今日が日曜日だということを失念していた。イギリスでは日曜が定休日だったり早く閉まる店が多いという話を昨日していたのに…。まだ空は明るいが、時刻は7時をとっくに過ぎていた。
いおぴーがお腹すいたと言うので、マクドナルドに入った。これが今日の晩御飯だ。
帰りはバスでパディントンまで帰る。当然のように2階に乗ったが、最前列には先客がいて、いおぴーはちょっぴりご機嫌斜め。
またしても夜明け前に目を覚ましたいおぴー、まあ夕食を食べてないから仕方がないのだが、「お腹がすいた」と言い出したので、昨日のお弁当の残りのおにぎりを食べさせる。が、満足せずギャーギャー喚く。毎日こんなんじゃ、いおぴーも可哀相だが、とうちゃんかあちゃんも寝不足でつらい。何とかしないと。
今日の朝食は、トースト。1日目と同じメニューだ。トースト・サンドウィッチ・和食のローテーションなのかな。いおぴーは毎朝だしてくれるフルーツヨーグルトのデザートだけがお目当て。他のものはまともに食べない。それですぐ腹減ったとか言うからむかつく。
食事の後、shokoが洗濯機を借りにいったら、シムさんに呼び止められ、廊下で話し込んでいた。話の内容は、「いおぴーが余りにもうるさくて他の客に迷惑なので、残り分のお金は返すから出て行ってくれないか」ということだった。うるさくて申し訳ないとは思っていたが、まさか追い出されるとは。とうちゃんは、「せっかくのロンドンだから同じ宿に一週間いるより、違うところにも泊まれてラッキー」とポジティブシンキングだが、shokoは引越しで貴重な時間をロスするのがウンザリという感じ。いおぴーにいたっては、とうちゃんとかあちゃんが立て続けに「いおちゃんがあんまりギャーギャー言うから、シムさんに、もう出てって!って言われちゃったよ。どうする」と脅したもんだから、すっかり落ち込んで、怯えてしまい、シムさんと顔をあわせそうになると顔を隠して逃げ回る始末。ちょっと言い過ぎたか。宿にいるのも辛そうで、「出ていく、出ていく」と言うので、可哀相になって、shokoが荷物をまとめ終えるまで近所の公園で遊びながら待つことにした。
公園でしばらく遊んでいると、携帯にshokoから電話があったので、一旦、宿に戻る。そして、今日は学校で仕事の予定なので、地下鉄で学校に向かう。学校で次の宿を探してもらい、見つかり次第、荷物をとりに戻ってチェックアウトするという段取りになったようだ。学校に着いて、仕事の間、いおぴーにはディズニーのヴィデオを見せておくが、まだ時々キーキーと癇癪を起こしたりして落ち着かない。見かねたSさんが、バッチフラワーのドースボトルをつくってあげたらどうかと勧めてくれた。おお、どうして今まで思い至らなかったんだろう。そもそもバッチの仕事でイギリスまで来ているというのに。早速、いおぴーが水を入れて持ち歩いているペットボトルに、チコリー・バイン・ホリーを数滴ずつ入れ、いおぴーに「魔法の水だよ」と言って与えた。いおぴーは魔法の水と聞いて喜んで飲んでいる。これでもう心配ないと思えて、こっちの気が安らいだ。
学校で新しい宿を見つけてもらったので、引越しのため宿に戻る。荷物を運び出す間、いおぴーは恐縮してますといった表情で、終始しおらしい態度だ。さっそく魔法の水が効いたのだろうか。でも最後までシムさんと目を合わせることができなかった。シムさんを悪役にしてしまって申し訳なかったな。宿を出て、大通りでタクシーを拾い、新しい宿に向かう。今度の宿はパディントンだ。着いてみると、ごく普通のビジネスホテルのよう。ちょっと違うのはフロントのお兄さんがジョニー・デップ風ということくらいか。部屋も何の変哲もないダブルルーム。部屋にシャワーがついて時間制限もないのがありがたい。しかし、ネットを接続できる環境がないのはかなり手痛い。前の宿に比べたら全体的に面白みには欠けるが、臨時の宿なので贅沢は言えまい。せいぜい、今度は追い出されないようにしないと。
荷を解いて、ひと息ついていたら、あっという間に5時近くなってしまった。まだ昼食も食べていない。タクシーでトッテナムコートロードまで出て(ここで学校の人と待ち合わせをしていたので)、何か食べることにした。イタリアンレストランに入ったが、いおぴーはタクシーの中で寝てしまっており、店に入っても起きる気配をまったく見せず、またも食いっぱぐれることとなった。サラダ、スパゲッティ、ピッツァを注文し、シェアして食べたが、いずれも大味で、美味しいと喜べるほどのものではなかった。この店だけでイギリスのイタリア料理を語るのもなんだが、とうちゃんのなかでは、イタリア料理はイギリスより日本やタイのほうがずっと美味しいと結論付けられた。ていうか、イタリア行きたい。
学校へ寄って一仕事し、帰って寝る。
夜中に目を覚ましたいおぴー、「お腹がすいた」と言い出したので、カオニャオを食べさせる。カオニャオとかあちゃんの寝おっぱいでしばらくはおとなしくなったものの、白々と夜が明け始めるころにはバッチリと起き出してしまい、「あさですよ~!」と大声で叫んだり、誰も相手にしないと今度は泣き喚いたりと、隣の部屋はおろか通りの向こうにまで響き渡っていそうな騒音を撒き散らす荒れっぷり。ほとほと参った。
デジカメの画像をPCに移すため、またUSBケーブルを借りに行ったら、キッチンでシムさんが中華鍋を振るっていた。シムさんは元コックだそうだ。
朝食は、ご飯に焼き魚と野菜炒め。和食が出るとは思わなかったのでちょっとびっくりした。美味しかった。
今日はshokoが授業のため、一日とうちゃんといおぴーだけですごすことになる。おそらく公園で遊ぶのがメインになるが、あわよくば買い物や観光もしたいと、一応観光ガイドもチェックする。それから、USBケーブルとかshokoのPC用のLANカードなどを買いたいので、シムさんに最寄のPCショップを尋ね、ハマースミスにMAPLINEという店があると教えてもらう。シムさんは親切に地図を書いてくれ、バスの番号まで書き込んでくれた。
ご飯の残りをもらっておにぎりをつくり、果物と一緒にタッパーに詰める。公園で食べる昼ごはん用。まだ9時だが、宿にいてもいおぴーが騒がしくて皆の迷惑になるだけなので、とりあえず外へ出かけることにする。いおぴーは早速、公園へ行くと言って聞かないので、まず近所のシェパーズブッシュコモン(うろおぼえ)という公園へ。この公園は2本の道路に挟まれた細長い三角形をしていて、その一部が児童遊園になっている。まだ時間が早いためか、他に遊んでいる子供は一人もいない。いおぴーはノルマをこなすように遊具の一つ一つを順番に遊んでいく。遊び残したら損だとでも考えているようだ。そうかと思うと、時々リスを見つけては追っかけたりしていた。
小一時間遊んだ後、そろそろ買い物に行きたいと思い、いおぴーに「二階建てバスに乗らない?」と持ちかけた。いおぴーも「二階建てバス乗りたい!」と同意したので、そのまま出かけようかと思ったが、遠出するにはベビーカーがないと不便かなと思い、一旦宿に戻ることにした。
ベビーカーで再び出かける。お金がないので、まずATMでキャッシングし、バスに乗る小銭を作るためにスーパーに入った。パン(レーズンロール4個入り)とジュースを買う。シムさんが教えてくれた番号のバスを待ち、1分も待たないうちに来たバスに乗り込む。新しい型のワンマンバスだ。料金がわからなかったので、行き先を告げて幾らか尋ねると、運転手は75ペンスと答える。が、とっさにコインの種類の見分けがつかず、適当に何種類かの小銭を手のひらに載せて差し出したら、運転手は1ポンドを取って、お釣りをくれた。そして、いおぴーと畳んだベビーカーを抱え、二階に上がるための階段に向かうが、登り始めたとたんにバスが発進してしまい、やたらと揺れるので上がるのに一苦労した。乗客が少なかったので二階の最前列に陣取ることができ、いおぴーは大満足だった。
ハマースミス駅でバスを降り、早くも「お腹がすいた」を連呼するいおぴーをなだめつつ、地図を頼りにPCショップへ向かう。PCショップ(というか電器一般を扱う店だった)では、たまたま子供用電動バイクのキャンペーンをやっていて、いおぴーはそれに乗りたがって、またもやギャースカ言い出した。しかたなく詰まれた箱の上から展示品のバイクを下ろし、乗らせる。勝手に乗らせていいものか微妙だったが、店員に話しかけるのも面倒なので、開き直って勝手に遊ばせた。いおぴーはあちこちに展示してあるすべてのバイクに乗りたがり、結局3台も乗らせることになった。ちょっと顰蹙モノだった。いおぴーは「バイク買って!」とひたすら繰り返していたが、「今は買っても持って帰れないから、今度おかあさんと来た時ね」とその場しのぎでごまかす。USB変換コネクタを買う。クレジットカードで支払い、漢字でサインしたら、若い店員は呆れた顔でそれを見つめ、とうちゃんに向かって「You crazy!」と言った。漢字知らんのか、ボケ!と思いつつ店を出た。
ハマースミスの駅からそう遠くないブルックグリーンという公園まで15分ほど歩く。いおぴーはベビーカーでぐったりしている。すでに腹ペコらしい。公園に着くと早速、ベンチに座ってお弁当を食べることにした。しかし、いおぴーはスーパーで買ったパンしか食べない。ジュースもぐびぐび飲んだ。今日は昨日にも増して天気が好く、公園の芝生にはゴロゴロと寝転がっている人がたくさんいた。中には上半身裸の人もいる。昼食を終え、遊具のある自動遊園の方まで芝生を横切って歩いた。けっこう遠い。この公園も子供は誰も遊んでいなかった。ロンドンの子供は公園で遊ばないのだろうか。いおぴー独占状態でしばらく遊ぶ。そのうち、ちらほらと母親に連れられた幼児が来始めた。人がいなかったのはどうやら単に昼時だったからのようだ。
とうちゃんはいおぴーのせいで寝不足気味なので、ベンチで昼寝でもしたいところだったが、いおぴーがそうはさせてくれない。いおぴー、しきりに周りの子供たちの口真似をして「アイ ペーン」とか「アン ティー ユー」とか言っている。本人は英語をしゃべっているつもりらしい。イントネーションはなかなか英語っぽく、時々「アイドンノー」など意味の通じる事も言うので、耳は良いようだ。そして、とうちゃんにも「英語だけしかしゃべっちゃダメ」と英語でしゃべることを要求する。しかたなく、いおぴーよりずっとたどたどしいイントネーションの英語で話しかけるが、それに対するいおぴーの返事はまったくの意味不明なので会話にならないのだった。
ここのアスレチックがたいそう気に入ったようで、かなり長い時間遊んでいた。とうちゃんそろそろ切り上げて帰るきっかけがほしいと思っていたところへ、騎馬警官がやってきた。かっこいい。ちょうどいいきっかけと思い、いおぴーを呼んで、「馬に乗ったお巡りさんがいるよ。追っかけよう」と誘った。いおぴーも同意したので、ベビーカーにいおぴーを乗せ、後を追うことにした。しかし公園の門を廻って出たり、信号にひっかかったりしているうちに、どんどん離されてしまった。遠くに見える馬のお尻を見ながら付いて行くが、馬は悠々と車を停めながら道路を渡り、道の反対側の警察署に入っていってしまった。結局追いつくことができずに「残念だったね」と言い合いながら引き返す。とうちゃんはこのまま帰ろうと思っていたのだが、いおぴーは「また公園で遊ぶ」と言う。まだ遊ぶのかと内心呆れたが、どうせ帰ったところでいおぴーの子守をするのは変わらないので、いおぴーの気の済むまで付き合うことにした。
公園に戻ったら、今度は子供であふれかえっていた。皆制服を着ていた。学校が終わった小学校低学年の子供たちが流れてきたようだ。大きい子ばかりでいおぴーは居場所がなく、隅っこで砂遊びを始めた。どこからか拾ってきたビニール袋に砂を詰めたりして、ひとりでお店屋さんごっこをしている。すると、近くの遊具で遊んでいた女の子のひとり(7歳くらいか)が、いおぴーの遊びに興味を持ったらしく、しばらく眺めていたかと思うと、ごく自然に参加してきた。いおぴーは、はじめこそ警戒していたが、だんだん自然にふたり遊びを始めた。砂の中で互いの指を探り合って、「コンニチハー」とやったりしてふたりで笑いあって、とてもいい感じだ。子供はいいなあと思った。
けっこうな時間が過ぎ、「そろそろ帰ろうか」と何度目かの声をかけると、「帰っておやつ食べる」という返事が返ってきた。だいぶ疲れて、お腹もすいたのだろう。できたばかりの友達にさようならを言って公園を後にする。シェパーズブッシュまでは歩いても20分弱なので、いおぴーを抱えてバスに乗るより楽と思い、のんびり歩いて帰った。いおぴーはベビーカーで寝るかなと思ったけれど、ずっとおしゃべりをして、寝なかった。突然「おとうさん、バナナ食べるとき、もし皮がファスナーだったら、どうする?」なんて言い出してとうちゃんを笑わせてくれた。ずいぶん気の利いたことを言うと思ったら、そういう絵のポスターが街のあちこちに貼られていたのだった(後で知ったがThe Dandy Warholsのアルバムの広告だった)。
宿に帰ってきた。5時になっていた。リビングにいると、いおぴーが騒いで迷惑になりそうなので、部屋で遊ぶことにした。隙あらば寝かそうという構えだ。
まずは折り紙遊び。いおぴーのリクエストに答えて、とうちゃんが折りまくる。折り紙はけっこう楽しくて、はまる。しばらくとうちゃんも夢中になって折り紙であそんだ。折り紙に飽きると、今度はベッドの上で、これできる?ゲーム。これは、とうちゃんといおぴーがよく家でもやっている遊びで、まずどちらかが、ヨガさながらの変なポーズをとり、「これできる?」と相手に真似させる。真似できなかったら負け。これを交代で繰り返す。とうちゃんがわざと失敗してベッドから転げ落ちたりすると、いおぴーはもう、ゲラゲラと目に涙を浮かべて大笑いしている。そうとうハイになってきている。
おやつを食べたいと言い出したので、弁当の残りの果物を食べさせようとしたが、嫌がり、「お菓子じゃなきゃ食べない!」と言って喚き出す。そろそろピークだ。そして、「おかあさんは?おかあさんは?おかあさんのところに行きたい」と愚図りだした。このあと、ひとしきり大泣きして、泣き疲れて眠るといういつものパターンになるに違いないので、ベッドに入れることにした。が、これを嫌がり、いつもに増してひどい金切り声を上げるいおぴー。かあちゃん恋しさと眠さでパニックになっている。環境が違うのでその分パニックの度合いも強いだろう。このままでは周りに迷惑がかかる。夕食時なので尚更顰蹙だ。少しでも声を抑えようと、とうちゃんも一緒に頭から布団をかぶる。いおぴーは布団の中で暴れ、しばらく泣き喚き続けていたが、いつしか眠りについた。とうちゃんも一緒に眠ってしまった。
shokoから電話があり(受信専用の携帯電話を借りている)、目を覚ました。9時を過ぎていた。いおぴーはぐっすり眠っている。起きだして、PCに向かう。今日買ってきたコネクタを使ってみようと取り出したら、オスメス逆だった。つかえねー。ショック。
10時過ぎ、shokoが野菜とドレッシングとスープ(と自分のビール)を買って帰ってきたので、サラダを作ってダイニングで食べた。生のニンジンとマッシュルームが驚くほど美味しかった。いおぴーはずっと眠っている。
今日はオックスフォード方面へドライブ。目的はバッチセンター訪問だ。
せっかく新しいデジカメを買って持ってきたので、たっぷり写真を撮りまくろうと思っていたのだが、メモリーカードからPCへデータを移すためのUSBケーブルを荷物に入れ忘れていた。すでにメモリーカードは8割方使っており、このままだと今日はほとんど写真を撮れないことになる。どうしようかと考えて、リビングのPCを思い出し、USBケーブルを使っていないか確かめに行ったら、果たしてプリンタ用にUSBケーブルが使われていた。シムさんにことわってケーブルを借りることができ、事なきを得た。これで今日もたっぷり写真が撮れる。
今日の朝食はサンドウィッチ。サラダとフルーツもたっぷりついている。シムさんがいおぴー用に甘いヨーグルトのデザートを出してくれ、おかげでいおぴーはこれしか食べずに困った。
ハーネマンアカデミー英国校の生徒達と2台の車に分乗し、郊外へと向かう。
車を小一時間走らせ、すっかり田舎の風景になったところで車を停めて小休止。今日も昨日一昨日に引き続き、好天だ。風が少しひんやりするものの、日差しは強く、暖かい。いおぴーなどは暑いといって半袖Tシャツ姿になっている。
さらに20分ほど走ったろうか、車はバッチセンターに着いた。センターの名が示す通りバッチフラワーレメディの中心であるその建物は、思っていた以上に小さい、ごく普通の家だった。もともとバッチ博士が棲んでいた家なのだから、そんなに巨大であるわけもないのだが、全世界に出荷するレメディの母液が今もここで作られていると思うと不思議な感じがする。建物の周りはそれほど広くない庭だが、その庭を数多くの花々が埋め尽くしている。
ベルを押すと、ややあって中年の女性が現れ、見学に来たことを告げると歓迎してくれた。1階のいくつかの部屋が公開されており、バッチ博士の手作りといわれる家具などを見ることができる。あまり部屋の中にいるといおぴーが何かしでかしそうで怖いので、とうちゃんはもっぱら外で花の写真を撮ることにする。いおぴーも(強引にカメラを奪って)手伝ってくれた。
花の写真の何枚かはいおぴーの作品である。このデジカメ、誰が撮ってもきれいに写ることが判明した。
外にいると、庭には池が二つあって、子供が落ちることがあるから気をつけるようにと言われた。その落ちた子供の一人がKozyさんとこのKai君であることを知っていたので、なんとなく可笑しかった。いおぴーとその池を見に行った。「カエルがいるかもよ」と言いながら、ふと脇を見るとワイルドローズがあったので「あっ、ワイルドローズがあった」と言うと、いおぴーはそれがごっちゃになって、「えっ、かえるとろーず?ねえ、かえるとろーず、どこにあるの?」と訊き返して来た。その後もずっとかえるとろーず、かえるとろーずと言っていた。
一緒に花を見るのに飽きたいおぴーは、ひとりできれいな小石を集めたり、門を開けたり閉めたりしながら電車ごっこをしていた。
ひととおり見学を終えたところで、昼食にしようということになり、バッチ博士が生前通ったというパブへ行くことにした。パブ「レッドライオン」はバッチセンターからさほど遠くないところにある。いかにも古そうな、藁葺き屋根の建物で、バッチ博士へ思いを馳せさせるに十分だった。
しかし、とうちゃん腹が減っていたので、どちらかというとメニューが気になった。結構いろいろあって何を食べようか迷ったが、shokoのお薦めで、イギリス名物のシェパーズパイを頼むことにした。いおぴーはパスタと言う。こんなとこへ来てパスタって…と思ったが、ラザニアがあったのでそれを注文した。
出てきたものは、これがパイ?って感じだった。shokoもこんな風に皿に盛られてるのは初めて見たと言っていた。普通はマッシュポテトと挽肉がパイ皿の中に段重ねになって納まっているらしい。しかし、食べてみたら案外美味しかった。パイらしくはないけれども見た目が悪いわけでもないので、これはこれでいいのかも知れない。
いおぴーはラザニアを美味しい美味しいといってたくさん食べ、shokoは地ビールを旨そうに何杯もお替りしていた。
食事のあと、バッチ博士の墓参りをすることになった。ちょうどバッチセンターとパブの中間くらいのところに、鄙びた教会があり、そこにバッチ博士が眠っている。墓地はとりたててよく手入れされているという感じではないけれども、美しかった。日本の墓地の味気なさ(と言っていいか分からないが)と比べると、言い得ぬ魅力がある。写真ではこの美しさがよく伝わらないのが残念だ。


shokoが物思いにふけりながらバッチ博士の墓に手を合わせているのをよそに、とうちゃんは墓の上を歩き回るいおぴーを追い回していた。困ったものだが、そういえばとうちゃんも小さい頃は、墓から墓へ飛び移りながら、鬼ごっことかしたっけなあ。
予定のコースは消化したが、まっすぐロンドンには帰らず、車でオックスフォードの町を見学することになった。
さすが大学の街だけあって、歩いているのは学生ばかり(のような気がする)。黄土色の大きな石造りの建物が立ち並び、ロンドン市内とはまた違った美しい街並だ。ゆっくり歩いてみたかったが、時間の都合で車でぐるりと回るだけとなったのが残念だった。
パブで休憩することになったが、最初の店は未成年者お断りと言われ、入れてもらえなかった。厳格な店もあるのだな。二軒目は禁煙ルームに子供椅子まである店だったのでありがたかったが、あれはパブではないのかな。とうちゃんにはよく区別が判らん。
ロンドン市内に戻った時はすでに暗くなり始めていた。ということは結構遅い時間ということだ。
その後、皆でタイ料理レストランに行った。とうちゃん、ちょっと腹の調子が危なげだったので極力辛いものを避けて箸をつけていたのだが(というか、この店、箸なかったので厳密にはフォークなのだが)、うっかり食べたパイナップルライスが激辛で、これが腹を直撃した。料理はどれも美味しかったけれど、つらかった。
いおぴー用には、好物のカオニャオを頼んだのだが、店に入る前に眠ってしまったいおぴーは、とうとう最後まで目を覚まさなかった。
夕べは部屋に帰るなり、何もせずに寝てしまったとうちゃん。shokoに訊くと帰ったのが11時過ぎだったらしいので、日本時間にしたら朝7時まで起きていたことになる。頭も痛くなるわけだ。今朝は7時に目が覚め、きっちり8時間寝て頭痛も解消。いおぴーはというと、自分時間で寝たり起きたりマイペース。
バスルームは共用のため、朝のシャワーは10時以降と決められている。しかしそれまで待てず、大目に見てもらって7時過ぎにいおぴーと一緒にシャワーを浴びる。お湯の量と温度が一定せず、急に熱湯になったりするので迂闊にいおぴーには浴びせられず、満足に体を洗うことができなかったが、それでも36時間ぶりのシャワーでだいぶすっきりした気分になった。
8時に朝食。オーナーのシムさん自ら腕を振るった料理だ。主食はトーストだが、皿にはたっぷりのサラダとフルーツ、ベーコン、ソーセージ、目玉焼きと充実している。shokoにいわせると、通常B&Bの朝食にサラダが付いていることはまず無く、たいていはトーストとシリアルのみという所が多いらしいので、ここの朝食は相当にありがたい。
今日の予定は、書店と薬局巡り。いおぴーがついていっても邪魔にはならなそうなので、とうちゃんといおぴーも同行する。最初の目的はハマースミスにあるホメオパシー専門書店。バス1本で行けるが、地図を見ると歩けない距離でもなさそうなので、散歩がてら歩いていくことにする。
今日も天気が好く、歩いていると少し汗ばむくらいだ。事前にネットでロンドンの天気を確認したときは、毎日曇りか雨で気温も10℃台前半だったので、寒いのを覚悟して衣服もそれなりに用意してきたのだが、この調子だと逆に薄手の服が足りないかもしれない。うれしい誤算である。
20分程度と思っていたが、いおぴー連れのせいもあり、たっぷり30分以上かけて目的の書店に到着。shokoは早速本を物色し始めるが、とうちゃんといおぴーは手持ち無沙汰なので外へ出てバスやタクシーを眺めたりしていた。それにも飽きてまた中に入り、いおぴーは勝手に地下に降りて梱包用の発泡スチロールでままごとを始めた。うるさくしなければいいやと放って置いたが、後で聞いたら地下は在庫置き場で本来は立ち入り禁止だったらしい。
2時間ほど本屋で過ごした後、移動。地下鉄に乗るため、ハマースミスの駅を目指したが、昼も過ぎ、小腹がすいたので途中のパブで軽く昼食をとることにした。パブは法的にはいおぴーは出入り禁止のはずなのだが、あまり厳密には適用されないようで大目に見られている。それともオープンエアで店内に入らなければいいのかな?スカンピのフライと、いおぴーには豆メニューを注文。スカンピのフライは想像したものと違ったがとても美味しかった。

どちらもイモがついている。さすがイギリス。
ハマースミスの駅から地下鉄に乗り、コベントガーデンへ。ロンドンの地下鉄は「チューブ」と言うだけあって、丸くくりぬかれた狭いトンネルをぴったりサイズの丸い車両が走る。いおぴーも「この地下鉄狭いねえ」と言っていた。しかし、地下鉄に揺られるうち、いおぴーはほどなく眠ってしまう。ロンドンの地下鉄は古いせいかエスカレーターの無い所が多く、眠られると非常に大変だ。
ホメオパシー薬局「ヘリオス」へ。地図を見ながら路地を入ると、見覚えのある配色の店が。36キットと同じデザインでわかりやすい。想像していたよりもずっと小ぢんまりとした店舗だが、店員(薬剤師?)は皆白衣を着てきちんとしていて、感じの好い店だった。奥を覗くとと分厚い聖書の上でレメディをトントンと震盪しているところが見られた。
バッチレスキューのスプレータイプがあって便利そうだったので買ってみた。

shokoが「せっかくだからコベントガーデンを見ていく?」と言うので、「何があるの?」と訊いたら、映画「マイ・フェア・レディ」の舞台となった市場らしい。そういえば聞き覚えがある。これは見ねばなるまい。しかし、実際に見たら、市場も出ていなくていまいちピンと来なかった。帰ったら映画を見直そう。いおぴーは地下鉄からずっと眠り続けている。
さらに歩いて、ニールズヤード薬局へ行った。ちょっと道に迷ったが、なんとか見つかった。こちらはニューエイジ系や癒し系の店が並ぶ狭い路地(ちょっと原宿っぽい)にあり、店とは関係なさそうなおっさんが店先で日向ぼっこしていたりしてフレンドリーな印象だ。店員もドレッドヘアやへそ出しルックのお姉さん達がいたりして、同じホメオパシーのレメディを扱う店でも、ヘリオスとはだいぶ趣きが違う。いろいろあって面白い。
店を出たらようやくいおぴーが目を覚ました。
ハーネマンアカデミー英国校へ行くため、地下鉄に乗り、ピカデリーサーカスで乗り換えて、ワーウィックアベニューへ。
空を見ると真昼のようだが実はもう夕方。昼食が軽かったのもあり、本格的にお腹がすいてきたので、カフェで食事していくことにした。オープンエアの席で、スープ、サラダ、サンドウィッチを注文。空腹のため、出されるなりがつがつ食べてしまい、写真を撮り忘れたのが悔やまれる。ボリュームもあり、とても美味しかったが、値段もそれなりだ。ロンドンは東京よりも物価が高い。
目が覚めた後のいおぴーはずっと機嫌が悪い。いおぴーにとってはちっとも面白いことがないから当然と言えば当然だ。あんまりギャーギャー言うので、さっき買ったばかりのレスキュースプレーをしゅっと吹きかけてやった。
この後、shokoは夜まで仕事。宿に帰ったのは11時過ぎだった。
今回のロンドン行き、とうちゃんの任務はいおぴーの子守なので、正直あまり気合が入っていない。事前にどこへ行きたいなどの調べも大してせず、旅支度もshoko任せ。朝9時発の飛行機ということで、7時にチェックインするためには5時に家を出なければならず、昨夜はさっさと9時過ぎに寝た。shokoは徹夜で荷造りだ。3時半の目覚ましで起きて、まずは風呂に入る。寝ぼけているいおぴーも一緒に入れる。
5時過ぎに車で出発。今回は成田まで成田エクスプレスで行くか車で行くか直前まで悩んでいた。車だと、往きは時間が読めない不安があるし、帰りは疲れて運転したくないかもしれない。しかし、早朝ということでNEXもあまり便がよくなく、値段的には車のほうが圧倒的に安い(高速代4,300円+ガソリン代約1,500円+駐車場代4,200円=10,000円)ということで、車で行くことにした。結局のところ、時間の心配も杞憂にすぎず、早朝の高速道路は空いていて、トイレ休憩を含めても80分ほどで成田空港に到着し、車を預けた後、チェックインカウンターが開くまで時間をもてあますほどだった。
今回の空の旅は、アシアナ航空で韓国乗り継ぎ。飛行機での快適さはいかに好い席を確保するかと食事が美味いかにかかっている。韓国の航空会社だから食事は期待できそうだ。
とうちゃんがいおぴーと飛行機に乗るのは、前回のタイは往復とも別だったので、よく考えたら0歳のジャマイカ旅行以来、2年半ぶりだ。いおぴーも今回初めて飛行機に乗るという自覚を持ってワクワクしているようだ。とうちゃんと折り紙で遊ぶと張り切っている。そんなに張り切られても困る。
飛行機が飛ぶ時、いおぴーがどんな反応を見せるか楽しみだったが、いおぴーは別段変わった様子もなく、ひたすら早く折り紙で遊びたい一心のようだ。窓側に座らせたが、背が低いので窓外の景色を見下ろすこともできず、飛んでいるという実感もなかったかもしれない。
韓国までの飛行は国内線並みに短いので、飛ぶとすぐに食事となった。いおぴーの食事は事前にベジタリアンミールを注文している。子供メニューだとハンバーグとかで、あまり好きそうじゃなかったから。ベジタリアンミールはとても美味しそうで普通の食事よりもこっちのほうが好いくらいだった。


でも、いおぴーは煮てある野菜はあまり食べない。
インチョン空港は新しくきれいな空港だ。そのせいか、とうちゃんは初めての韓国だが、あまり韓国らしさを感じない。もっとも空港から出ずに2時間ほど過ごすだけなので実際には韓国へ来たとは言えないが。空港内に子供のプレイルームがあり、そこでいおぴーを遊ばせる。とうちゃんが様子を見ている間、shokoはノートPCでメールチェックしに行く。空港内で無線LANによるネット接続が自由にできるのだ。こういうサービスはどこの空港でもやってほしい。
あっという間にロンドン行きの搭乗時間が近づく。いおぴーの遊びを終わらせるのが大変だった。いおぴーはロンドンへなど行かず、ずっとここで遊んでいたいようだ。「ロンドンへ行って二階建てバスに乗ろうよ」と説得する。いおぴーの最大にして唯一の目的は二階建てバスに乗ることなのだ。
13時間の長いフライト。ニューヨーク-東京の直行便でそれ以上の長旅を経験しているとはいえ、3歳児ともなると、あの頃のようにおっぱい飲んで眠っているだけというわけには行かない。shokoが折り紙と折り紙の本を用意してきたが、どれだけ持つか。とうちゃんとかあちゃんが交代でいおぴーのリクエストに答えて折り紙を折る。象とかキリンとかオットセイとか、おかげで折り紙に詳しくなった。あと、いおぴーがやりたがるのが、パスポートの比べっこ。互いのパスポートを見せ合って、「これある?」と押してあるスタンプを比べるのだ。いおぴーは自分の方が多いのが嬉しくて何度もやりたがる。微妙にむかつく。
| とうちゃん | いお | |
|---|---|---|
| 2000.07 | USA | |
| 2000.08 | シンガポール・マレーシア・カナダ | |
| 2000.10 | USA・ジャマイカ | USA・ジャマイカ |
| 2000.12 | タイ・シンガポール | |
| 2001.12 | タイ | |
| 2002.01 | タイ |
食事は2回とスナックが1回出る。いおぴーはいずれもベジタリアンミールだ。フルーツがついているのが嬉しい。あと、自動的にジュースが出されるのはいおぴーにとって極楽以外の何ものでもない。メインディッシュはウェスタンスタイルとコーリャンスタイルからチョイス。ステーキorビビンバだ。とうちゃんは当然ビビンバを選択。
美味しかった。映画は「アバウトシュミット」と「ザ・リクルート」の2本。「アバウトシュミット」は飛行機で観たくなかったので、「ザ・リクルート」だけ観た。CIAに就職する若者の話。アル・パチーノが出ていてなかなか面白かった。
いおぴーは何度かおっぱいで寝たり起きたりしたが、大騒ぎすることもなく、大過なく長旅を過ごすことができた。とうちゃんとかあちゃんも時々寝た。shokoがチェックインの時、交渉して3人で4席キープしてくれたので、なかなか楽だった。子供がいるとこういう時、得だ。そうこうしているうちに無事ヒースロー空港に到着。
現地時間の午後5時ごろ、空港を出た。8時間の時差があるので、日本時間では深夜1時だ。お迎えの車で宿へ向かう。イギリスは初めて訪れるとうちゃん。shokoはイギリス好きで、高校生の頃からちょくちょく来ている。そういえば、shokoと付き合い始めた頃(10年ほど前)、イギリスへ行きたいが金が無いというので20万円貸したことがあったっけ。金無いのに旅行ってアホだ。って、今も変わってない。
車からの景色は今まで行ったことのあるどことも違っている。しいて言えばシンガポールに似ているかも(シンガポールがイギリスに似ているのか)。緑が多く、空が青い。そういえば、すごく好い天気だ。ロンドンと言えばもっとどんよりと曇っていると思っていた。40分ほど走って宿に到着。場所はシェパーズブッシュ。韓国人のシムさん(若い)が経営するB&B。地下のファミリールームを借りた。1階のリビングには常時接続のPCがあり、地下の部屋にもLANケーブルをひけるとのこと。とても便利だ。ただ他の泊り客は皆若者ばかりで、わが一家は激しく浮いている。

荷を解いて落ち着いたところで、パブへ繰り出すことになった。shoko的には大歓迎だろうが、とうちゃんこの時点で時差ぼけのためか、頭痛がし始めている。それにしても、もうすぐ8時だというのに、昼間のように明るいのにはまったく調子が狂う。
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