平成11年11月11日生まれ(10歳になりました!)の我が娘を語る親ばかサイトです。

子育てを通して父と母が思ったことや学んだことなどをちょっとずつ紹介していきます。

2000年10月アーカイブ

2000年10月 2日(月)

会社休んでO・パワーズ

朝起きると非常に体の具合が悪い。動けないわけではないが、パソコンに向かったら気持ち悪くなるのは明らかなので会社を休むことにした。明後日から2泊3日の研修に行かねばならないので、無理はしないほうが良いだろうとの判断。念のため熱を測ると、36.4℃。平熱が35.7℃程度なのでこれは僕にとっては結構な微熱であるのだが、Shokoに言わせるとそんなものは熱じゃないと言う。納得行かん。

しかし、おとなしく寝ていればよいものを、会社に行かないとなるとやりたいことがいろいろ出てくる。まずはいおぴーを保育園へ送りにShokoと一緒に出掛ける。いおぴーも昨日から微熱があるようだが、37.2℃と一応保育園OKの熱だったので迷ったが行かせることにした。帰り道、Shokoが先日TVでチョイ見したオースティンパワーズの話になり、話しているうちに二人とも無性に観たくなってしまい、そのまま中野にDVDを買いに行ってしまう。ブロードウェイのフジヤAVICで中古DVDを物色していると、Shokoの携帯電話が鳴る。保育園からの呼び出しだった。いおぴーが熱を出したので迎えにきて欲しいとのこと。急いで高円寺へ向かい、Shokoは保育園にお迎えに、僕はお腹の具合が悪かったのでドトールで待つことにした。いおぴーを連れて3人で帰る途中、雨が降り出した。傘が無く、いおぴーがかわいそうだった。家に帰りおっぱいを飲むいおぴーを見ていると、さほど悪いようにも見えず、ちょっと安心した。

オースティンパワーズを観る。ShokoとふたりでDVDを見るのは久しぶりだ。まあまあ面白かったが、Shokoから聞いていたギャグが一番面白かったのでちょっと損した気分。007が観たくなった。

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おすすめ度の平均: 4.5
5 文句なく笑えます
4 とっても面白い!!
4 第2作目は、タイムトリップがテーマ。

いおぴーの熱があまり下がらず、今日は保育園を休むことにした。僕も咳と鼻水が止まらず、体調は今ひとつで、出来ることならもう1日休みたいところだが明日から研修で3日間会社を空けることもあり、一応顔だけは出すことにした。11時ごろ朝昼兼用のご飯を食べてから会社に向かう。プロジェクトのひとつがピンチ気味の雲行き。とりあえず今週は様子を見るが、何とかなっていなければ、来週からは自分が直接処理しなければならないだろう。そうなると、10月後半は旅行のため休暇を予定していたが、これも怪しくなってくる。休暇キャンセルとなればShokoはさぞ怒るだろう。また、いおぴーと二人だけで旅行に出掛けてしまうかも知れんな・・・

一通り仕事をかたづけて早々に退社。帰ると図書館からリクエストした本が入ったと連絡があったようなので、みんなで出掛けてそのまま外で早めの夕食を済ませてしまおうと提案。だるくて、食事の支度をする気が起きなかったからだ。図書館で「皇女アナスタシアの真実」を借りる。島田荘司の「ロシア幽霊軍艦事件」を読んで以来、ロシア革命についてのものが読みたくてしかたがない。うちにあるロシア革命ものといえば「オルフェウスの窓」ぐらいなので、つい全巻再読破してしまったところだ。帰るといおぴーがぐったりしていた。疲れさせてしまったようだ。反省。

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2000年10月 4日(水)

管理者研修1日目

いおぴーの熱がまたさらに上がってしまった。39.2℃あるという。夕方外に連れ出したのがよくなかったのだろうか。改めて反省する。Shokoも一晩中おっぱいをあげていてグッタリしている。今日から研修に出掛けなければいけないのだが、やめようかと迷う。しかし自分がいてもいおぴーの熱が下がるわけではないと思い、行くことにした。とりあえずShokoがいつでも食べられるよう、ドトールでサンドイッチを2個買い、おいておく。ノートパソコンを持っていくつもりでいたが、バタバタしていて準備できなかったので、持っていくのはあきらめた。この様子ではShokoもチャットは出来まい。電話のほうがいいだろう。

9時半に家を出て、新宿からスーパーあずさに乗る。夕べはあまり眠れなかったので、電車の中で茅野までの2時間しっかり眠ってしまった。茅野からは送迎バスで目的地の施設へ。着いてすぐに昼食をとった後、早速オリエンテーションが始まる。スケジュールを説明され、講義中心の内容にひと安心。Shokoに「駅前で歌を唄う」とか「夜明けの10km行軍」とか「滝に打たれる」とかの研修をTVで見たとおどされていたので今時そんなのあるかい、とは言いつつちょっとだけ不安だったのだ。まずは名刺交換と自己紹介を行い、3時過ぎたところでホテルのチェックインを済ませる。その後すぐに研修室に戻り、びっちり7時まで講義。7時から夕食。その後さらに課題を9時まで。終わらない分は部屋へ戻ってすることに。結構ハードである。

部屋に戻るとまずShokoに電話。いおぴーの熱は下がったようだ。ひと安心。課題は下書きをほぼ終えていたので、課題用紙に清書して終わり。11時ごろベッドに入る。咳が止まらず、つらい。声が響くので布団にもぐって咳をする。持ってきた「皇女アナスタシアの真実」を読み始めるが、3ページ持たず眠ってしまった。

2000年10月 5日(木)

研修2日目

よく眠れず、明け方何度か目が覚めてしまった。7時にベッドを出てシャワーを浴びる。7時半から朝食。和食と洋食を選べるバイキング形式。食後はロビーでくつろぐ。この時が他の参加者と話すチャンスだが、この時タバコを吸う人が多く、皆喫煙席に集まるため、禁煙席でコーヒーを飲んでいるとあまり人と話せないのだった。

8時15分から午前中いっぱい講義。

昼食は蕎麦と天丼だった。さすが信州、本場の蕎麦は美味かった。

午後は講義とグループ討議が行われた。何度か休憩をはさんで、7時まで。なかなか内容が濃く、体調も万全でないせいか、かなり疲れた。

夕食はフランス料理のフルコース。今日は夕食後の講義は無いのでアルコールも出て皆盛り上がった。僕自身は酒は飲まないが、周りの人とずいぶん話が弾み、楽しかった。食後は地下のラウンジバーで懇親会となる。飲み放題、唄い放題で1,500円ということだが僕は飲まないし唄わないので何だかなあと思いつつも参加する。まだ話していない人とも話せて楽しかったので、烏龍茶3杯で1,500円も良しとしよう。11時頃にお開きとなり、今晩は大浴場へ行ってみる。坪庭がありきれいなお風呂だった。入ったときは数人いたが、のんびりとつかっていたらいつのまにか一人になっていた。部屋に戻り、明日はテストもあるのでテキストを眺めながら、寝る。

2000年10月10日(火)

2日ぶりの帰宅

研修も3日目の最終日を迎えた。午前中は講義と、グループ討議。昼食をはさんで引き続きグループ討議。その後、総まとめのペーパーテストが行われた。30問の○×式だが、×の場合は正解も書かねばならずけっこう難しかった。採点の結果28点、各グループ内の最高点と最低点が発表されたが、それによれば僕が全体でトップだったようだ。

2000年10月11日(水)

さらば岡林

スワローズ今期最終戦は岡林の引退試合となった。

2000年10月14日(土)

007BOX買っちゃった

中野の味王で夕食をとる。「イカとセロリの炒め」「湯葉とチンゲン菜の炒め」「野菜のココナッツカレー風味」「海鮮ザ-ジャン麺」ビールと白飯で2,850円。美味くて安い。

その後AVICでDVDを物色。この間来た時は保育園から呼び出されてゆっくり見られなかったので、今回はじっくりと掘り出し物を探す。すると限定9千個の007BOXを発見。22400円と高かったが、どこの店にももう売っていないし先日Yahooオークションで出ていたが、2万円以下だったら入札しようかなと思っていたら、あっという間に定価まで上がってしまったので見送ったのだった。shokoの顔色を窺いつつ、OKそうだったので思い切って買ってしまった。

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2000年10月17日(火)

shoko倒れる

帰ったらshokoが熱を出してダウンしていた。

2000年10月21日(土)

いざジャマイカへ!

1時30分には箱崎に着いてチェックインする予定だったが準備に予想外に時間がかかり、家を出たのは2時前だった。乗換え案内で調べた最速ルートはJR神田-銀座線三越前-半蔵門線水天宮だったので乗り継ぎが大変だったが、そのルートで行き、35分でTCATに着いた。TCATはアメリカの団体客がいてめずらしく混んでいた。チェックインする。やはり遅かったためバシネットは確保できず。3時のバスで成田に向かう。4時過ぎに成田空港に到着。ゲートに向かう前に、ローソンでのど飴と肉まんと特大おにぎりと爽健美茶を買う。

搭乗機は777で窓際の2人掛けの席だったので、他人が隣にいなくて気楽だった。いおぴーさんは飛行機の中でもおりこうさんで、思いのほか楽だった。ぐずるとおっぱいをあげなければいけないので、shokoは大変だっただろうけど。UAの機内食はやはりまずかった。この間のJALのご飯はおいしかったなあ。でも、トレイがガタガタしないものになっていたので驚いた。シートに液晶モニターがついているのも初めてだった。映画が見やすいかと思ったがいおぴーさんがいるので見ることができなかった。shokoは見ていたが、いおぴーにヘッドホンのジャックを抜かれていた。何度も。僕がいおぴーを抱っこしている時、香ばしい匂いがしたのでお腹を触ってみるとさっきまでぽんぽこりんだったお腹がぐにゃりとやわらかくなっていたのでこれはウンチをしたなと思い、shokoにそう言うと、ここで換えちゃおうと言っていおぴーさんを横たわらせオムツを開いてみた。するとものすごく大量にしていたので慌ててオムツを閉じた。顔を見合わせ、2人でいおぴーをトイレに連れていった。いおぴーさんには悪いが飛行機の中では紙オムツにしておいて良かったと思った。

サンフランシスコ

サンフランシスコに現地時間で10時半頃着いた。いおぴーがいるのでそれなりに大変だったが、8時間のフライトはそれほど苦ではなかった。shokoのいうとおりサンフランシスコ経由にして正解だった。入国審査はお姉さんの係官で結構しつこかった。マイアミで泊まるホテルや前回アメリカに来た理由まで聞かれた。マイアミのホテルは決まってなかったので適当に答えた。

次のマイアミ行きまで3時間ほどあるので、車で市内まで出てランチをとってこようという計画だったが案内のおばちゃんに聞いたら3時間じゃ無理だから止めろといわれた。しかたなくそれはあきらめ、空港内を探訪することにした。いおぴーを勝手に拝借したカートに乗せ(本当は有料で$2)、空港内をうろうろする。すれ違う人がみな「so cute!」とかいうのでとてもうれしかった。

サンフランシスコ空港で休憩するとうちゃんといおぴー

レストランでランチをとる。まず飲み物を聞かれたのでカフェラテを2つ頼む。メニューを見て、ぼくはべジーオムレツ、shokoはシーフードコンボサラダを注文。が、カニが切れていてシーフードコンボサラダはできないという。シュリンプサラダはどうかというのでそれにする。予想どおり日本では考えられない量のオムレツとサラダが出てきた。時間はたっぷりあったのでゆっくり時間をかけて平らげた。いおぴーさんはおせんべを食べて、ぐずったのでおっぱいもちょっと飲んだ。カフェラテを飲み終えるとすかさずウェイターが近づいてきて、レギュラーコーヒーのお代わりを要るかと聞かれる。なんというサービスの良さ。でもお腹が心配だったのでコーヒーは遠慮し、代わりに水をもらう。

レストランを出てまだ搭乗まで1時間くらいあったが、ゲートに行って待つことにした。いおぴーさんは眠ってしまった。日本では真夜中だから仕方ない。いおぴーさんをいすに寝かせてぼくが見ている間、shokoは写真を撮りに行った。搭乗が始まり、飛行機に乗った。今度は一番後ろの、やはり窓際の2人席だった。ぼくは眠くなってしまい、離陸を待つ間にすっかり眠ってしまった。夢の中でもう北米大陸の半ばまで飛んだかなというころ、飛行機が動き出して目がさめた。だまされた気がしてちょっと不機嫌になった。マイアミまでは5時間あまり、それほど長いという気がせず楽な移動だったが、途中気流が悪く、ものすごく揺れたときがあった。アテンダントも全員床にしゃがむというくらいの揺れだった。ちょうどshokoといおぴーがトイレに入っているときだったのですごく心配したが、無事出たきたのですごくほっとした。

マイアミ

マイアミに着いたのは時差もあり、夜10時すぎだ。 外は土砂降りだった。ぼくがアメリカに着く日はなぜか必ず雨だ(過去6回中、土砂降り3回小雨3回)。マイアミの宿は予約してなかったので、空港でホテルを探す。$69と安かったのでデイズ・インにした。shokoが電話して空港までバンが迎えに来た。デイズ・インは空港から車で5分と近かった。部屋は安いだけあってジム・ジャームッシュの映画に出てくるような殺風景な部屋だった。 明日は夜9時の飛行機でジャマイカに移動することになっているが、朝の便をキャンセル待ちしてジャマイカ入りを早くしようと考えていたので、今日はさっさとシャワーを浴びて寝ることにする。寝る前にメールチェックをしたらニューヨークの宿からメールが来ていて、予約OKだったので安心した。ついでに日本シリーズの結果を見た。第一戦はダイエーホークスが勝っていた。

2000年10月22日(日)

マイアミ→ジャマイカ

明るくなる前に目が覚めてしまった。寝ているとき、いおぴーがぼくの上に転がってきたのでほくそえんで腕枕して寝ていたら肩の筋を痛めてしまったのでお湯につかれば少しは楽になるかと思い、shokoといおぴーを起こさないようにこっそりとお風呂に入った。肩は治らなかったが頭はすっきりしたので、ノートパソコンを開き旅行記を書く。書いているうちに明るくなって、目覚まし時計も鳴ったのでshokoを起こす。shokoは耳が痛くてよく眠れなかったようだ。カーテンをあけて窓の外を見たら変な小動物を発見。shokoを呼んで見せた。ハリネズミの様だったがよく判らない。shokoは楽しくなったと言った。いおぴーにも見せたがわかったかどうか。

荷物をまとめ、チェックアウトする。空港行きの送迎バンが10時に来るという。えっと驚いて時計を見たら9時50分だった。まだ9時前のつもりでいたのだ。10時30分の飛行機にキャンセル待ちで乗りたかったのに、もう間に合わない。昨日時計を合わせるときに時差の計算を1時間まちがえたようだ。大失敗。ぼくはマイアミは初めてだったので夜までマイアミでもべつに悪くないと思っていたのだが、shokoは自分の目算が狂い、すっかり不機嫌になってしまった。とりあえず空港に行き、エアジャマイカのカウンターで昼のキングストン経由の便に換えられないかと聞いてみるが、満席でだめだと言われた。 shokoはバッチフラワーのレメディで不機嫌を解消し、気分を転換。ジャマイカ入りを早くする計画は忘れて、マイアミで遊ぶことに決めた。

荷物を空港に預けて、フードコートで朝食をとりながら計画を立てる。バスでサウスビーチまで行き、その後ダウンタウンのマーケットプレイスへ行くことにした。空港からのバスは日曜日のため1時間に1本しかなく、待合室で20分ほど待った。いおぴーさんは待っている間元気全開で、じっとさせておくのに一苦労だった。バスが来たので乗った。料金は乗り換えチケットを含めて一人$1.50と安かった。タクシーだと$20以上かかるのでバスにして良かった。ぼくはバスの中で胃がむかむかし始め、ちょっと気分が悪くなった。さっき食べたフォカッチャとコーヒーのせいだろう。今度はshokoがぼくの心配をした。途中でビーチ沿いに南に向かうバスに乗り換えて、適当なところでバスを降りビーチまで歩いた。風が強かった。風に吹かれていたら気持ち悪いのが少しおさまった。いおぴーはスリングの中でぐっすり眠ってしまった。

マイアミビーチ

ビーチは活気にあふれていた。若者が非常に多く、フリスビーしたり駈け回ったりしていた。マイアミビーチといえばもっと年寄りばかりが日向ぼっこしているイメージだったのだが、想像と違った。すごく楽しい気分になり、マイアミでゆっくりして良かったと思った。ジャマイカに行かずにマイアミに滞在してもいいくらいだった。次はマイアミに来ようとshokoと話した。波打ち際沿いを南に向かって歩いた。向こうに見える岩場まで歩こうといって歩いたがあまりに遠かったので途中で向きを変え、今度は波打ち際沿いを北に向かって歩いた。靴と靴下を脱ぎ、ズボンの裾をまくって水に入りながら歩いた。とても気持ち良かった。裸の人ばかりの中、普通の服を着て子供を抱いてカバンをぶら下げて歩くshokoは修行僧の様だった。荷物を預けてしまったので水着がないのが悔やまれる。結局いおぴーさんは浜辺にいる間中、爆睡していて一度も目を覚まさなかった。いおぴーの海デビューはジャマイカに持ち越し決定。

靴をはいてビーチの1本内側のカフェがたくさん並んでいる通りを歩いた。この通りも賑やかで水着で歩いている人も多い。のどが乾いたのでそのうちの一軒に寄ることにした。あまり音楽のやかましくない店を選んで、路上のテーブルについた。ぼくはコーラ、shokoはハーブティーを頼んだ。もう昼をだいぶ過ぎていたのでパスタも注文した。ぼくのパスタは美味しかったけれどチーズがいっぱい入っていて、また気持ちが悪くなるといけないので半分くらいでやめておいた。残りはshokoが食べた。いおぴーさんも目を覚まし、椅子の上に置いたカバンにちょこんと座ってサービスのパンを食べた。またもお店の人や道行く人々に可愛い可愛いと言われた。日本で言われるよりうれしいのはなぜだろう。

店を出た後は少し通りをぶらぶらし、それからバス停に向かった。ダウンタウン行きのバスがすぐに来たので乗った。一応乗り換えチケットを買った。二人で$3。ベイサイド・マーケットプレイスに行きたかったがどこで降りればいいかよく判らない。メトロムーバーというモノレールみたいな乗り物の駅が見えた時、shokoがどこで降りればいいか聞いてと言ったのだがぼくはここで降りると言ったと思い、バスを降りてしまった。shokoはまた少し不機嫌になった。でもメトロムーバーでマーケットプレイスの近くまで行けることがわかったので乗っていくことにした。エレベーターでホームまで上がった。料金は一律$0.50とすごく安い。すぐに来たので乗った。かなり高いところを走るので見晴らしが良くて楽しかった。いおぴーさんも楽しそうだった。shokoも乗れて良かったと言った。7駅目のベイフロントパークというところで降りた。マーケットプレイスを探して地図を見ながらぶらぶら歩いたらベイフロントパークがあったので寄ってみることにした。人が多くにぎわっていた。どんどん入っていくとメリーゴーラウンドとかが見えてきて楽しげだった。そしてそこがマーケットプレイスだった。ちゃんと着けて良かった。

マーケットプレイスはヨットハーバーに面していて、ヨットやボートがたくさん出入りしていた。店を眺めながら、ときどき店に入って商品を眺めながら、ぶらぶら歩いた。ヘルシー屋でエキナセアのチンキ剤を買った。日本で買う半額以下だった。店員がアイスクリームを食べているのを見て食べたくなり、アイスクリーム屋を探して見つけた。shokoはグァナヴァナというトロピカルぽいやつに挑戦、ぼくはアーモンドにした。2個で$7.50。オープンエアのデッキに出て海を見ながら食べた。ぼくのは杏仁の味がした。またしばらく店を見ながらぶらぶらした。店はすごくたくさんあったが欲しいものはあまりなかった。BabyGAPにハロウィンの着ぐるみがあって、いおぴーに着せてみたかったが高いのでやめた。6時近くなったのでそろそろ空港に戻ることにした。タクシー乗り場があったので帰りはタクシーで帰ればいいと思っていたが、一応、案内で空港行きのバス停の場所を聞いたら近くにあるようだった。7時と言われたが1時間に1本なら6時のにも間に合うかもと思って行って見たらちょうどバスが来た。乗り換えチケットがあったのでそれで乗ることができた。交通費は全部で$7で済んでしまった。ぼくはバスに乗るとすぐ寝てしまい、空港に着いてshokoに起こされた。いおぴーも眠っていたようだ。

荷物を引き取って、エアジャマイカのカウンターに行き、チェックインを済ませた。ボーディングまで1時間以上あるので朝と同じフードコートに行き、ピザを食べながら時間をつぶした。レッツノートを出して旅行記の続きをちょっとだけ書いた。書いたものをshokoにも見せた。今日のマイアミの一日は非常に充実していて、ただの移動日に終わらずに結果的にはすごく良かった。まあ、早くジャマイカに着いていればジャマイカの夜も良かったかもしれないけど。 8時半に搭乗ゲートに向かった。待合室がすごく混んでいたので隣のゲートの待合室で待った。待っている間、持ってきた文庫本を読んだ。銀色夏生。9時になっても人が動く気配が無いのでどうなっているかと思って見に行ってみたら、もうほとんどの人は搭乗しているのだった。あわてて搭乗した。あの待合室にいる大勢の人はいったい何なんだろう。マイアミからジャマイカのモンテゴベイまでは1時間半くらいなのであっという間だ。短い時間なのに一応機内食も出て、食べ終えてしばらくしたらもう着いた。

ジャマイカ

ジャマイカの入国審査は簡単で、滞在日数を訊かれただけで1分で済んだ。荷物をピックアップし、到着フロアに出ると旅行社のカウンターが並んでいて、インターネットで予約した旅行社のカウンターに行った。帰りの飛行機と迎えの時間を確認し、しばらく待つように言われた。椅子をひとつ出してくれたのでいおぴーを抱っこしているshokoが座った。待っている間にトイレに行ったら個室は全部カギが壊れているかドアが閉まらなかった。

なかなか迎えが来る気配が無いので、今からネグリルを出るんじゃないの。などと冗談を言い合った。ぼくたちが泊まるネグリルは空港のあるモンテゴベイから車で2時間かかるのだ。そうこうしている間に旅行社の人も帰り支度を始める始末。おいおいと思っていたらこちらに向かってきて車に案内すると言う。しかたないから帰るついでに送ってくれるんだよきっと。とまた冗談。空港を出て車まで行くとそのバンにはすでにカップルが一組乗っていた。男性のほうは野球帽をかぶった若い黒人だった。shokoが調子に乗って、そしてこの2人はヒッチハイク。とまた冗談を言う。運転手がやって来てジェイアールと自己紹介した。ノープロブレム。このジャマイカ人は言葉の最後に必ずノープロブレムがつく。あんまり連発されるとかえって怪しい。

車が走り出す。空港の外に出るともう真っ暗で何も見えない。 途中給油に止まったとき、黒人の兄ちゃんが話し掛けてきた。どこから来たと訊くので東京と答えると、オゥ!じゃあ日本人か!と言って、隣の女性を指し、彼女はマサコっていうんだぜーイェー!と言った。彼女は知らん振りしていたが、じゃあさっきのヒッチハイクの冗談わかってんじゃん・・・気まずくなってその後shokoもぼくも無口になってしまった。車は真っ暗な狭い道をかなりのスピードで、ときにクラクションを鳴らしながら走り続ける。対向車とすれ違うときなどかなりスリリングで、黒人の兄ちゃんなどその度にOh!Shit!と言っていた。 黒人の兄ちゃんと運転手のジェイアールは意気投合したらしく会話が弾み出し、「XXXXメ~ン」と「XXXXノープロブレム」の会話はかなりファンキーで映画のようだった。黒人の兄ちゃんがオシッコするから車とめてくれメ~ンと言うと運転手はいいよ車止めるから遠慮なくオシッコしてくれノープロブレムと言って車を路肩に止め、黒人の兄ちゃんが車を降りてオシッコしに行くとジェイアールはぼくにもオシッコを勧め、ぼくは遠慮すると、ユーはクライブに似ていると言う。クライブって誰?と訊こうとすると、俺の兄弟でシンガーだと言う。ぼくはジャマイカ人に似てるらしい。さらに車は走りつづける。いおぴーとshokoは眠ってしまったらしい。ぼくも眠かったが起きていた。やっとネグリルに着く。まず彼らの泊まるヘドニズムⅡへ行き、彼らを降ろす。ヘドニズムは裸でパーティーしたりするらしいアダルトムード満載のお子様お断りのホテルだ。

ヘドニズムを出るとジェイアールが露骨にチップを要求し始める。shokoが送迎も料金に含まれてるからと牽制すると、いきなり険悪になりユーチップ払う、俺グッド!ノープロブレム!と言う。剣幕に押されて、とりあえずOKと答え、いくら払うかこっそり相談する。$5くらいでいいだろと決める。その後の運転があからさまに乱暴になり、ちょっと怖かったし、すっかり嫌な気分にさせられた。ぼくたちの泊まるネグリルビーチクラブに着き、車を降りてジェイアールに用意した$5を渡す。ジェイアールはうんざりした顔をして、これっぽっちかよもう1枚出せよと言う。むかついたがこれ以上やりとりするのも御免なので、もうこれしか無いよ!と言ってポケットにあった$1を渡し、さっさとホテルに入っていった。ジェイアールはつまらなそうに車に乗り、去っていった。帰りのピックアップも運転手がジェイアールだったら嫌だなあ。ジャマイカに着くなりこの出来事で、すっかりジャマイカの好感度は急降下した。旅行者の意見で「もう二度とジャマイカには行かない」というのがあったのもうなずける。

さて、ホテルにチェックインしたのはもう12時を回っていた。チェックインを済ませ部屋に案内される。部屋はツーベッドにバスルームのシンプルな部屋だった。shokoがキチネット付きの部屋を予約したはずなのにキチネットがついていないので、フロントにいって部屋を換えてもらってきてと言う。いやな役目だったが仕方なくフロントへ足を運んだ。別にキチネットなんて無くていいのに・・・フロントの兄ちゃんにその旨告げると、キチネット付きは空いてないんだよ数日だからがまんしてと言う。ぼくはそれ以上言っても仕方ないと思い、解ったと言って部屋に戻った。shokoは納得できない様子で、旅行社に文句のメールを書くと言ったが、とりあえず今は疲れもピークだしすべては明日ということにして、寝ることにした。長い一日だった。

2000年10月23日(月)

ジャマイカ2日目

朝起きるとshokoがもう一度部屋のことを交渉して来いと言う。ぼくの英語力では一人での交渉は心許ないのでshokoにも一緒に行ってよとお願いする。フロントは昨夜の兄ちゃんではなく制服の女性だった。兄ちゃんはおそらく夜だけなのだろう。早速ネット予約のメールのハードコピーを見せて、キチネット付きを予約したのだから部屋を換えて欲しいと告げる。いおぴーのためにキチネットは必要だという殺し文句付き。最初はあくまでも部屋が無いと言っていたが、ついに向こうが折れ、今日スイートが一部屋空く予定だが、クリーンアップが終わるまで待てるかと言ってきた。ラッキー。shokoのおかげでスイートに泊まれることになった。何でも言ってみるものだ。

部屋が用意できるまで荷物をまとめて元の部屋で待つことになり、部屋に戻った。どうせすぐに呼びには来ないだろうからと朝食をとりに行くことにする。食堂は部屋のすぐ目の前なので、呼びに来たらわかるようにドアの見える席についた。オールインクルーシブなので食事はすべてこの食堂でとることになる。バフェ形式だが時間が遅かったせいで食べるものがすっかり無く、さびしい朝食になってしまった。バフェと言っても、すべての料理を皿にとってやっと1食分というくらい品数が少ないので品切れの料理があったりするともう満足な1食分は食べられない。明日はもっと早く来なければ。コーヒーは美味しかった。さすがジャマイカ。

部屋に戻り、待っている間にメールチェックでもしようと思ったら、電話に説明が何も書いてなく、外線も市外コールの仕方もわからない。フロントへの掛け方すら判らないので直接行って聞くことにした。どうやら市外電話はオペレーターを介する方式のようで、市外のアクセスポイントに直接繋ぐことができないのでメールチェックはあきらめた。ついでに部屋の準備について聞くと、あと1時間くらいかかると言う。待つこと1時間。shokoはいおぴーにおっぱいをあげながら寝てしまった。嫌がらせでわざと待たせてるんじゃないかとイライラしてきた頃、ノックの音がしてようやくお呼びが来た。荷物を持って部屋を移動。

新しい我々の部屋は日本の常識からすればこれがスイート?と言いたくなるような質素さだったが、元の部屋に比べれば充分に広くて気持ちのいい部屋だった。広いリビングにソファセットとTV。元の部屋はアンテナだけだらりと下がっていたがTVが無かった。どうせ見ないけど。リビングから直接出られるテラス。大きな冷蔵庫と電子レンジつきのキチネット。元の部屋全部と同じくらいの広さの寝室。半日つぶれてウンザリしていたさっきまでの気分が嘘のように楽しくなった。残りの滞在をこの部屋で過ごすのとあそこで過ごすのでは天国と地獄である。部屋変えてもらってよかった。

荷物をといたらもう昼を過ぎていて、いそいで食堂へ行く。昼食も朝よりボリューム感はあるものの基本的に変わりばえのしないバフェ。shokoはオールインクルーシブにしないで食事はレストランに行ったほうが良かったかもと言う。でもこれもめんどくさくなくて良いけど。食堂のおねーさん達がしきりにいおぴーにかまってくれる。皆子供好きのようだ。いおぴーも愛想を振りまくのでよけいに可愛いらしく、おねーさん達も大喜びだ。名前もすぐに憶えて、通りかかるたびに呼びかけていく。外国人にも憶えやすい名前でよかった。

ネグリルのビーチ

食事を終えて部屋に戻ると、いよいよビーチへ行く支度をする。いおぴーはマイアミで海デビューし損なったので、あらためてジャマイカで海デビューだ。花柄フリフリの水着を着るが、似合わないこと甚だしい。大屋政子みたいだ。部屋からビーチまでは歩いて2分。水着のままで行けるので楽チンだ。ビーチは人気が少なくちょっとさびしい感じ。いるのは年寄りと子供ばかりだし。マイアミのビーチのように活気があったほうが楽しそうで良い。もっとも活気ある若者はこのホテルを選ばないだろうから仕方ないが。遠浅の砂浜なので子供でも大丈夫と思っていたのだが、予想外に波が荒いので、いおぴーひとりで海に入るのは無理そうだ。まずshokoが抱っこして海に入ってみる。腰のあたりまで浸かり、波に合わせてジャンプしたりして遊ぶ。最初は不安そうだったが次第に慣れ、けっこう楽しそうにしていた。海デビュー成功。その後海から出て砂で遊んだり、砂浜にいおぴーを腰まで埋めたり、また海に入ったりしてたっぷり楽しんだら、いおぴーはすっかりくたびれたようで眠そうにしだしたので部屋に戻った。

シャワーを浴びてベッドでダラダラしていたら眠ってしまった。目が覚めたらすっかり夜で夕食の時間になっていた。shokoはぼくといおぴーが眠っている間に洗濯や荷物の整理をしていたようで、すまないことをした。食堂に行く。相変わらずのバフェ。食事に楽しみを見出すのはあきらめた。shokoはデザートのケーキも食べたが、やはりまずかったようだ。

夜はすることが無いのでさっさと寝る。外は大きな音で音楽がかかっていて楽しそうだ。

2000年10月24日(火)

ジャマイカ3日目

朝食をとりに食堂へ。いおぴーはすっかり人気者だ。皆いおぴーの笑顔を見たがり声をかけていく。おかげでぼくたちまで居心地がいい。いおぴーがいなかったら、こんな中途半端な日本人カップルなど相手にされないだろうな。

今日はホテルから出て街まで散歩に行くことにした。shokoがいおぴーを抱っこして、てくてく歩いて出かける。ホテルから一歩出るともうただの田舎町でとてもリゾート地とは思えないが、それはそれで楽しい。現地の人がやたらと「タクシー?」と声をかけてくる。一度など自転車で通りかかった人が 「タクシー?」と声をかけてきた。どうするつもりなんだろう。ずっと歩くつもりなのでいちいち断りつつ海が見える道路の端を歩きつづけた。スーパーやショッピングモールがあったがとりあえず寄るのは帰りにしてどんどん歩いた。学校があったり教会があったりして面白かった。一番面白かったのは『Hard Rock Reggae Cafe』だ。30分ほど歩いたらオフシーズンのためか閉まっている店も多くなってきてこれ以上歩いてもあまり変わり映えがなさそうなところまで来たので引き返すことにした。帰り道にショッピングモールに寄った。まったりとした雰囲気の土産物屋が多い。皆、店番しながら商品を作っている。手編みの帽子や木彫りの置物など。子供用のレゲエ帽があり、可愛かったので買った。ちょっとサイズが大きいと言ったら、その場で直してくれると言うのでぶらぶらと他の店を見ながら10分ほど待った。米ドルで支払ったらお釣りをもらうのにまた5分ほど待たされた。あとは特に買い物もせず、モールを出て、次にスーパーマーケットに寄った。水とかコーヒー豆を買った。ちょっと雨がぱらついて来たので急ぎ足でホテルに帰った。

相変わらずの昼食をとった後、サイバー・カフェ(笑)へ。ここにはPCがあってインターネットに接続できるのだ。店のお姉ちゃんに自分のPCを持ってきて繋いでもいいか?と聞いたら、解んないけど出来るんならやって良いよというので、ノートを持ってきて勝手にケーブルを繋ぐ。店のPCからダイアルアップの設定を移し、お姉ちゃんにパスワードを入れてもらう。お姉ちゃんはバレないようにこっそり入れたつもりだが、パスワードを保存する設定になっているので、その気になれば後からいくらでも接続できてしまう。しないけど。お姉ちゃん気をつけてね。メールチェックと、NYの宿への返信ができてひと安心。

かあちゃんと砂遊びするいおぴー

ビーチへ出かける。今日はいおぴー専用浮きボートで波乗りにチャレンジ!だったが、失敗。怖がって全然浮きボートに乗ろうとしない。結局、昨日と同じようにshokoに抱っこされて波を浴びて遊ぶにとどまった。

海からあがった後はいったん部屋へ戻り、シャワーを浴びて着替え、ノートPCを持って食堂へ行く。夕陽を見るためだ。ネグリルと言えば海に沈む夕陽が名物。リックス・カフェという所が夕陽見物の名所らしいが、めんどくさいのでホテルのビーチでいいや。夕陽目当ての客がけっこういっぱいいてビーチで陽が沈むのを待っている。shokoはビールを飲みながら、ぼくはコーヒーを飲みつつ旅日記を書いて日没を待つ。しかし、雲が多くて結局太陽が海に沈む瞬間は見ることができなかった。残念。

ネグリルビーチクラブでの最後の食事を終え、部屋に戻って荷物をまとめる。荷造りは主にshokoの役目だ。彼女の荷造り能力には目を見張るものがある。いつも尊敬してしまう。明日は6時にチェックアウトしてモンテゴベイの空港に向かわなければならないので、早く寝る。

朝6時にチェックアウトして空港へ向かう。帰りの運転手はジェイアールじゃなくてよかった。今度の運転手は体が大きくて無口な人だった。黙って車を走らせる。突然、いおぴーが吐いた。shokoはゲロまみれ。運転手は黙って車を走らせながら、コンソールからトイレットペーパーを取り出し、ほどいて丸めて手渡してくれた。いい人だ。いおぴーはもう一度吐いたが、ただ車に酔っただけだと思いさほど心配しなかった。道路が悪くて揺れたので。途中、雨が降り出した。スコールだ。空は晴れて太陽が輝いているのに、強い雨が降るのは不思議で奇麗な光景だった。 考えたら、雨季なのにホテル滞在中スコールがなかったのはラッキーだった。旅行前はハリケーンの心配までしてたのに。車で2時間の予定が1時間10分で空港に着いた。運転手にチップをJ$200(米ドルにして約$5)渡すと、サンキューと言って受け取り、見ずにジーパンのポケットにいれ、去っていった。いい人だ。ジェイアールより少ないチップしかあげられなかったのが悔やまれる。ジャマイカに対する印象がまた少し回復した。ていうか、考えたらジェイアール以外は嫌な思いはほとんどしていなかった。奴がすべて悪い。

空港に入ると日本人の若いカップルが日本人ガイドに説明を受けていた。新婚旅行のようだ。shokoといおぴーはゲロまみれなのでとりあえずトイレに着替えに行った。マイアミでまたビーチに行く予定なのでアロハに短パン、ビーサンという恰好で来たが空港は冷房効きすぎで寒かった。早く着きすぎて時間をつぶすのに苦労した。ともあれ、飛行機は飛び、マイアミへ。さらばジャマイカ。きらいじゃないけど、もう2度と来ないだろうな、多分。

マイアミ

午後2時ごろマイアミに着く。荷物を預けて、バスでサウスビーチに向かう。この間と同じところで乗り換えて5thまで行く。慣れたものだ。しかし着いたらまたいおぴーは眠ってしまっていた。でもビーチまで歩いているうちに起きた。平日なのでこの前ほど人は多くなかったが、それでもネグリルのビーチよりずっと活気があった。若いカップルが多くて、それだけで楽しそうだ。波打ち際に持ってきた布を敷いて座った。今回は水着もちゃんと持ってきたが、時間があまりなかったので着替えないことにした。いおぴーとshokoが海に入って遊んだ。ぼくはそれをヴィデオに撮っていた。しばらくビーチで過ごして、ちょっと予定の時間をオーバーしてしまった。飛行機の時間があるので急いで帰らなければいけない。バスだと時間が読めないのでお金はもったいないがタクシーで帰ることにした。タクシーを拾って、走り出したらメーターが動いていなかったので運転手に言ったら空港までは一律料金だった。空港にはちょうどいい時間に着いた。

預けていた荷物を引き取り、中からNY用の服を取り出し、shokoと順番でトイレで着替えた。それからUAのカウンターへ行きチェックインする。チケットはワシントンDC経由のJFK行きだったが、shokoが交渉してワシントンDCからの便を1本早いラガーディア行きに変更してもらうことに成功した。この便は日本でチケットを買うときに乗り換え時間が1時間ないので危険と言って後の便にさせられたのだった。がJFKは遠いし、少しでも早く宿に着きたいのでshokoはあえて危険を冒し、変更したのだ。「大丈夫なの?」と聞いたら、shokoは「賭けだね」と言うので少し後悔した。

ワシントンDC行きの飛行機は出発が遅れ、乗り継ぎの時間には間に合いそうもない。一時は賭けに負けたか・・・と思い落ち込んだが、shokoは責めまいと心の中で決めた。結局、ワシントンDCからラガーディア行きの飛行機も遅れていたため、間に合った。我々は賭けに勝ったのだ。

ニューヨーク

11時過ぎにニューヨークに到着し、宿に確認の電話を入れた。最初、市外局番を押さなかったので違うところに掛かってしまい、話が通じなくて動揺した。2度目は大丈夫だった。タクシーで宿に向かう。宿はイーストサイドの10thにある。意外と早く着き、料金も$20くらいで安かった。ラガーディアに変更した甲斐があった。

宿は日本人が経営しているB&Bで、「私の家」という。WEBサイトの情報やメールの対応から好印象を持っていたが、実際見たらちょっとゲンナリした。狭い階段を上って、鉄の扉を押して入るといきなり犬がいて、犬臭かった。まあ、それはいいとして、若い女性が留守番していて、色々説明してくれたが、明日の朝食が冷蔵庫に入っているから勝手に温めて食べろと言われたときは絶句した。そんなB&Bってあるのか。そんな朝食ならついてないほうがましだ。部屋へ案内された。犬も入ってきた。せまい部屋に、二段ベッドがふたつある。4人まで泊まれる部屋のようだ。この部屋であの朝食で一泊$120は高いと思ったが、立地条件が良いからこんなものか。

shokoはいおぴーをつれてシャワーに行ったが、ぼくは疲れたのでそのまま寝た。

2000年10月26日(木)

ニューヨーク

共同バスルームでシャワーを浴びて、着替えて、朝食。 一応B&Bなので朝食つきだが、セルフサービスで冷蔵庫にある里芋の煮たのと卵焼きレンジでチンして、ご飯と味噌汁をよそって勝手に食べる。かなりみすぼらしい朝食なり。ここに泊まる人たちは満足しているのだろうか。ここにはi‐Macが置いてあり、自由に使えるようになっている。が、メールチェックするために自分のPCを繋がせてもらう。きていたメールはほとんどDMとMLばかり。さみしい。お茶を飲みながらshokoが地図のコピーに今日行く予定の店の場所を書きこんでいる。この地図のコピーは3年前にも使ったもので、ゲーム屋とコンピュータ屋の書きこみがたくさんしてある。今回の書きこみは子供用品の店ばかりだ。感慨深いものがある。

10時ごろ出かける。 ルートとしては、宿のある10thから下って歩き、下から順に目的の店を回りながら34thまで上がることにする(最後の目的の店が34thにある)。4thのタワーレコードにちょっと寄る。2階のアウトレットにDVDの中古が無いかと期待したが、無かったので店を出た。 今日のメインの目的は子供服&おもちゃなのでこの辺はさらっと流す。ぶらぶらと歩いていたら、朝食がちょびっとだったせいかすぐにお腹がすいたので、通りかかったオープンカフェであらためて朝食をとりなおすことにし、カプチーノとサンドウィッチを注文した。shokoはスープを頼もうかどうしようか迷っていたが、まずかったら悲しいので頼まなかった。 しかし、隣に座ったおじさんがスープを注文し、出てきたスープがすごく美味しそうだったのでshokoは頼まなかったことを悔やんでいた。サンドウィッチはすごく美味しかった。

Old NavyというGAPの弟ブランドの店で子供服をチェック。可愛い帽子があった。後で買おう。MercerSt.に目的の店が何軒かある。最初に入ったのがCHIMERAというちょっと変わったおもちゃ屋さん。可愛い子供のものからジョークグッズぽいものまでたくさんの商品があり、気が利いた店という印象。アヒルとか子豚のかぶりものが可愛く、欲しかったがいおぴーが眠ってしまっていたので試せなかった。次にリストには入っていなかったが、子供用品の店があったので入ってみた。そこには良さげな知育玩具がいろいろあって、どれも欲しくなったがいかんせん、かさばる物ばかりで持って帰るのはつらい。アルファベットのタイル(30cm四方でつなぐとカーペット状になる)が$60でそれを買おうと思ったけれど、一応他の店もチェックしてからということで保留。次にこれもMercerSt.にあるEnchanted Forestというおもちゃ屋さん。魔法の森みたいな感じでインテリアされていて素敵なお店。ここで気に入ったのがウサギのボーリング。絶対買おうと思ったが今買うと荷物になるので明日出直し。その他にもいろいろ楽しげなものがあるが我慢。ちょっと不気味なものも多し。

今度はKidsTownという子供服屋を探して13thあたりまであがる。が、地図にチェックした場所にはそれらしき店が見つからない。行きつ戻りつしてくたびれたので通りかかったインディアンレストランで昼食をとることにした。shokoはちょっと高級そうな店構えに躊躇したが、カレー好きのぼくの主張が通った。小奇麗で高そうな感じはするがランチメニューは$4.95からとリーズナブルで、それぞれアペタイザーとスープに、ビーフカレーとキーマカレーをオーダーし、食後にコーヒー、紅茶がついて2人で$12ほどだった。ヨーグルトをかけて食べるカレーはとても美味しかった。

食事ですっかり気力と体力を回復し、あらためてKidsTownを探す。14thにあった。KidsTownは赤ちゃん本舗みたいな感じで、ちょっとださいオリジナルと片落ちのブランドものが安く売られていた。$3~5の服を数枚買った。レジに並ぶと$25以上でワールドシリーズTシャツFree!とあり、それ欲しさに、$14もするので買うのをためらった可愛い服を追加し、計$30になった。Tシャツはいおぴーさんにぴったりのサイズは無かったが、だぶだぶのままその場で着せて歩いた。今、ニューヨークではヤンキースとメッツとのワールドシリーズの真っ最中で、サブウェイシリーズと呼ばれてニューヨーク中がすごく盛り上がっている。このTシャツもあちこちで売られている。

いおぴーさんのオムツが湿っている様なので急遽手近な本屋さんに入ってレストルームでオムツ替え。さらに18thまで上がりDuffy'sというデパートに行く。子供服はKidsTownよりは可愛いが、値段は3倍という感じなのでさっさと出て、次へ。23thのLittle Folksという子供用品の店ではアルファベットタイルの小さい版を見つけた。$10だった。 さらに34thまで上がる。これだけ歩くとさすがに疲れる。ここでやっとぼくのお目当てのお店、Complete Strategistへ。前回来たときにはアッパーの店に行ったのだが、ミドルにも同じ店があり、しかもこちらの方がボードゲーム特にヨーロッパ系の物が充実していた。shokoはこの店は関係ないので椅子に座って休んでいたら、オタクに話しかけられて閉口していたようだ。 ぼくはノドから手が出るほど欲しいものが山とあったが、帰りの荷物を考えると涙を飲んであきらめざるを得なかった。今はネット通販で送料さえ出せば大抵のものは手に入ることだし。この後、同じ34thにあるChildren's Placeという子供服の店に寄る。この店はおしゃれ系で本当に可愛い服が多かった。が、ちょっと高めなので結局なにも買わず。

今日の店めぐりはここまで。食事をして帰ることにする。コリアンタウンが近くなので、チェックしていた韓国ベジタリアンの店に行くことにした。行ってみると立派な店構えでちょっと入りにくかったがせっかく来たので入ってみる。予約しているかと聞かれ、予約の要る店なんだとまたちょっとびびるが8時半までなら大丈夫ということで席に着くことができた。席は掘りごたつ式になっており、いおぴーを置いておいても大丈夫だったので助かった。店員がみんないおぴーを可愛がってくれていい雰囲気の店だった。食事を終えてすっかり満足し、店を出た。ここから宿まではけっこう距離があるので、バスで帰るか、タクシーで帰るか、ぶらぶら歩きながら考えたが、結局そのまま腹ごなしに歩いて帰ることにした。3rd Av.を下りながら、途中ビデオ屋をのぞいたりドラッグストアに寄ったりして帰った。 宿に着いたのは9時過ぎだった。1日中歩いていたのですっかり疲れ果て、そのまま寝てしまう。

2000年10月27日(金)

ニューヨーク3日目

7時半に目が覚めたが、shokoといおぴーはぐっすり眠っている様なので、寝なおす。次に起きたら9時前だった。shokoを起こし、朝食の支度にキッチンへ行く。 今日の朝食は焼き飯とみそ汁。はっきり言ってものすごく不味い。もはや客をなめているとしか思えない。こみ上げてくる怒りを抑えながらさっさと食べ終えて、宿を出た。

今日はまず昨日下見した店を回って買い物する予定。昨日と同じルートを歩く。まず、Old Navyで昨日目をつけていた帽子を買う。ハロウィンの服が特売で、昨日よりさらに安くなっていたので何枚か買った。どれも$5とか$3とかだった。かえるの服があって可愛かったのでそれも買った。$10。次におもちゃ屋へ行った。30cmのアルファベットマットは改めて見るとものすごくかさばるので二人で散々迷った末、買うのを断念した。昨日一応小さいやつは買ったし。隣のEnchanted Forestでウサギのボーリングを買う。お店の人に「良い選択だ」と言われた。お昼を食べようとshokoがチェックしていたSOHOのフレンチカフェへ向かった。途中、露店でニューヨークTシャツと車のおもちゃを買った。目的のフレンチカフェは満席だったのであきらめて、その並びにあるカフェに入った。shokoはボルシチ、ぼくはヨーロッパ風サンドウィッチを食べた。すごく美味しかった。ニューヨークは美味しいカフェがいっぱいあって良い。店を出たら写真の授業と思しきカメラを持った女の子の集団がいて、いおぴーを見ると撮らせてくれと言うので撮らせてあげた。ぼくも撮った。ちょうどハロウィンの時期でカフェの前に巨大なカボチャが飾ってあったので記念に写真を撮りました。いおぴーは大泣き。

荷物を置きにいったん宿に戻ることにして歩いていると、ワシントンスクウェアガーデンがあったので寄った。青空の下でチェスをしている人達などがいい感じだった。そして、一角に子供とその保護者しか入れない遊び場があり、そこでいおぴーを遊ばせた。ブランコは嫌がって乗らなかったが、滑り台をのぼったり、鉄棒にぶら下がったり、普段できない運動をいっぱいした。

宿に荷物を置き、またすぐに出かける。今度はバスに乗って一気に54thまで上がる。目的地はFAOシュワルツ。ニューヨーク最大のおもちゃ屋だ。この前ニューヨークに来たときは時間がなくて寄れなかったので今回は絶対行くと決めていたのだ。バスの中でもいおぴーは注目の的だった。後ろの席のおばさんは可愛い可愛いをおおげさに連発し、次のバス停で乗ってきたおばさんが「まあ可愛い」と言うと、「そうでしょ、可愛いでしょ」と自分の子のように自慢気だ。反対側の席に座っていた女の子も手遊びをしながらアイコンタクトでいおぴーと楽しみを分かち合おうとしていた。

FAOシュワルツに着いた。予想以上のスケールに驚く。おもちゃ屋というよりおもちゃ専門のデパートだ。トイザラスのように倉庫っぽくだだっ広いのではなく、インテリアやディスプレイも凝っていて密度が濃い感じ。ひととおり隈なく(男児玩具は軽く流したが)見て回っただけでくたびれてしまった。特にいおぴーを抱っこしているshokoはグッタリだ。欲しいものはいくつかあったが(エアクッション式モノポリーテーブルとか、すごくリアルな赤ちゃん人形とか)、いずれもかさばるものばかりなので買うには至らず、しかしshokoが妙に気に入ったSTARWARSコーナーの喋るジャージャービンクス人形(いおぴーより大きい!)は迷った末、買ってしまった。バーゲンで$25だったので買わずにいられなかったのだ。後日コレクターの知人に聞いたら日本では品薄で入荷しても8000円以上はするらしいので買っといてよかった。

FAOでの買い物の後は、セントラルパークを散歩する予定だったが、shokoがすっかり疲れてしまったので予定を変更して食事して帰ることにする。



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