平成11年11月11日生まれ(10歳になりました!)の我が娘を語る親ばかサイトです。

子育てを通して父と母が思ったことや学んだことなどをちょっとずつ紹介していきます。

2004年2月アーカイブ

2004年2月 1日(日)

サンバハウス

ウェブサイトの更新の仕方を教えるためにサンバハウスまで行ってきた。とうちゃんは免許失効中なのでshokoの運転で。ちょっと怖かったが無事ついた。

サンバハウスは広々した木造の建物でとても居心地がよさそうな素敵なところだった。こういう家に住みたいなあと思った。昨年長野の古民家に泊まったときも思ったけど、やっぱり和風の家っていい。

2004年2月 3日(火)

節分

いおぴーが朝から、「今日何の日かわかる?せ…内緒」なんて言っている。よほど節分がうれしいらしい。今日は太巻きをみんなで作って食べるのでお弁当はいらない。とうちゃんはそっちのほうがうれしい。

はらっぱ園では、鬼からおへそを守る方法を練習したらしい。変な節分。

2004年2月 5日(木)

免許証

会社を休んで試験場に行ってきた。あと二日で失効から6ヶ月経過し、ほんとに免許無くなるところだった。

2時間の講習を受けた。教官がいい話をしてくれた。お坊さんの講話で聴いたらしい。「保護者の愛を受けて育った人間は罪を犯さない」そしてお坊さんは「これは真理です」と語ったそうだ。教官は家に帰ってさっそく真理を辞書で調べた。そして知った。「真理とは何ぞや」ここで一息間を置く。次の一言に重みを持たせようとしたのだろうが、出てきた声は思惑とは裏腹に「ほんとのことー」と、妙に甲高いひっくり返った声になってしまった。「かなしいときー」みたいな声。辞書を引いた話はしないほうがよかったと思った。とうちゃんはその後の講習時間中、その声が頭の中をぐるぐるして、笑いをかみ殺すので必死だった。

2004年2月 7日(土)

やまのぼり

今日はバッチの茶話会の予定だったのが事情により延期になったので、shokoはライチさんのお誘いで急遽一泊で山登りに出かけることにしたらしい。ほんとに何を考えてるかわからない。とうちゃんは家で仕事なので、明日までいおぴーがいないのは助かる。

shokoから電話がかかってきた。待ち合わせの立川駅から。一緒に行くグループに偶然旧知のKがいたという。一昨年のはらっぱ祭りでもばったり会ったっけ。世間は狭いなー。

仕事の合間にDVDを観る。ひとりだと時間がいつもの倍くらいあるように感じる。いろいろできていいが、退屈でもある。

2004年2月 8日(日)

ホメオパシーセミナー

shokoはお山からセミナー会場へ直行。途中でいおぴーをおばあちゃんに預ける。とうちゃんは家で仕事だ。

夕方まで仕事して、いおぴーを迎えに出かける。PCの画面の映り込みを防ぐため、雨戸を閉めて仕事していたので、外へ出たらまだ明るくてびっくりした。

セミナーはとても充実していて、よかったらしい。来月はとうちゃんも参加してみようかな。

2004年2月 9日(月)

ひもろぎ庵

shokoといおぴーはひもろぎ庵へ出かけた。みっちゃんと一緒。車で行ったけど大丈夫だろうか。

夜ひとりだとついつい夜更かしになる。ポテチ食べたり。

2004年2月11日(水)

動物園

金沢の動物園で見たオランウータンいおぴーが動物園へ行きたいというので、自転車で井の頭公園の動物園へ出かけた。いおぴーは「オランウータンが見たい」と言っている。去年、金沢の動物園で見たオランウータンが忘れられない模様。「オランウータンは上野動物園に行かないといないよー」と言うと、「じゃあ、下の動物園は何がいるの?」とベタなギャグみたいなことを素で聞くいおぴー。

今回最も気に入ったのは、モルモット。抱っこしたり餌をあげたりできる体験コーナーがあって、「もるちゃん、もるちゃん」と呼んで、何度も抱っこしては「なんか、ほんとに飼ってるみたいだねー」と嬉しそう。

とうちゃん的に納得いかなかったのは、分園で見た白鳥。ここの池は側面が一部ガラス張りになっていて、水中の様子も見ることができる。よく「白鳥は優雅に浮かんでいるように見えて、実は水面下で必死に水を掻いている」と言われるが、この日とうちゃんが見た白鳥は、どいつもこいつも足を水平に伸ばしたままちっとも水など掻かず、ほんとに優雅に、というか悠長にという表現がぴったりな様子で浮かんでいた。おまけに、ひょいひょいと首を伸ばして鴨の餌を横取りしている。ちょっとだけ、人生まじめに生きるのが馬鹿らしいという気持ちになった。

2004年2月12日(木)

はなみず

いおぴー、朝から鼻水がとまらない。めずらしく風邪でも引いたか。熱は無いようなのでほおっておいたが、本人は鼻水が止まらないのが辛いようで、「ホメオパシーのおくすりください」とか「レスキューお水ください」とか要求する。レスキューを入れた水を飲んだら気持ちが落ち着いたようで、あいかわらず鼻水は止まっていなかったが、普通にはらっぱ園へ出かけていった。

鍵忘れ

shokoが鍵を持って出るのを忘れ、家に入れないと会社に電話がかかってきた。何度目だ?とうちゃん今日は忙しくて早く帰れないので冷たくその旨を伝える。

8時過ぎに家に帰ると、その直後にshokoといおぴーが帰ってきた。公園や図書館やご飯を食べに行ったりしてひたすら時間をつぶしていたらしい。ご苦労さん。

2004年2月13日(金)

ドラッグストアショー

shokoはドラッグストアショーの手伝いに出かけるらしい。とうちゃんは仕事で今日も遅くなるので、いおぴーはまた誰かに預かってもらうことになる。明日も明後日もshokoはドラッグストアショーで、とうちゃんは仕事。いおぴーはどこへ預けようか。やっぱりおばあちゃんのところか。一昨年はみんなでドラッグストアショーに出かけて楽しかったのになー。

こたつ

この前、いおぴーはコタツの意味がわかっていないと書いたが、今朝は「いお、コタツ知ってるよ」と言っている。どうやら♪ゆーきやこんこんと歌っていて、歌詞にコタツが出てくるのに気がついたらしい。そこからいおぴーが導き出した答えは、「コタツって猫のお布団のことだよ」。まあ、半分くらい当たっている。

面白いので、言葉はあまり教えないようにしよう。

2004年2月14日(土)

休日出勤

結局いおぴーはおばあちゃんちに預かってもらうことに。

休日出勤といってもとりたてて作業があるわけではなく、基本的に待機なので、暇をもてあましている。で、ちょこちょことスタイルをいじったりしている。

shokoから電話がかかってきて、明日もいおぴーを預かってもらうので、今日はおばあちゃんちに泊まるという。なんかいやなパターンになってきた。

2004年2月15日(日)

今日もお泊り

日付が変わってからの帰宅。いおぴーたちを起こさないようにと気を使って、まっすぐPC部屋へ行き、残った作業を片付けた。

仕事を終わらせ、照明をつけずにそっと寝室に入ると、誰もいなかった。てっきりもう眠っているものと思っていたのでびっくりした。おそらく、明日もいおぴーを預けるつもりで(明日はバッチ茶話会なので)、今日もおばあちゃんちに泊まることにしたのだろう。

いないとわかってたら、暗い部屋でこんなにコソコソすることなかったよ。

2004年2月21日(土)

野球

いおぴーと三角広場へ遊びに行く。

キャッチボールしようとボールを持っていったのだが、いおぴーは手ごろな木の棒を拾ってくると、「野球しよ」と言う。とうちゃんがピッチャーでいおぴーがバッター。10回に1回くらいしかバットに当たらないので、空振りした後、球拾いに走るほうが圧倒的に多いのだが、それでもいおぴーはとっても楽しいようだ。たまにいい当たりをするとバット(のつもりの木の棒)を放り出して、とうちゃんの周りを一回りして、ガッツポーズ。

とうちゃん一瞬、日本初の女性プロ野球選手になるいおぴーを夢想した。いや無理無理。

2004年2月22日(日)

自転車で

今日も朝から三角広場へ。いおぴーは自分の自転車に乗って行った。

いおぴーはひとりでぐるぐる自転車で走り回っている。とうちゃんはベンチで読書。風が強くてまいった。お昼はコンビニでおにぎりを買って食べた。永久に遊び続けようとするいおぴーに、「今日はハルちゃんが来るからお部屋片付けないと」と言ったら、「あっ、そうか!」と言ってあわてて帰り支度を始めた。

夕方、ハルちゃんが来て、部屋で二人で遊んだ。今日はおおむね仲良く遊んでいた。が、それもハルちゃんの心の広さに支えられてのこと。

2004年2月23日(月)

サザエをうらやむ歌

いおぴーが「サザエサザエサザエー、サザエさんはゆかいでいいなー♪」と歌っている。自作のギター(Y字型の木に紐を結んだもの)を弾きながら。先週おばあちゃんの家でTVを見て覚えてきたようだ。「ゆかいでいいなー」というところが、可笑しい。サザエさんをうらやましがるいおぴー。いおぴーのほうがよっぽど愉快だ。

2004年2月24日(火)

車が帰ってきた

修理に出していた車がようやく戻ってきた。10日もかかった。土日に車があれば、浜松へ墓参りに帰ろうかとも思ったのだが。せっかく久しぶりにとうちゃんもかあちゃんも予定が入っていなかったので。

いずれにしても、近いうちに一度、浜松へ帰ろう。いおぴーも行きたがっている。

2004年2月25日(水)

ホメオパシー勉強会にて

shokoがみづき助産院の鴫原先生が講師をつとめるホメオパシー勉強会に行ってきた。夜、その話を聞いた。つっこみどころ満載でのけぞりっぱなしの内容だったそうだが、まあ見解の相違と言えば言える部分は措いておくとして、ひとつ聞き捨てならない明らかな事実誤認があったようなのでそれだけは書かずにおれない。

その事実誤認とは、バッチフラワー、特にバッチ博士についての発言である。バッチについて質問した人がいて、それに関して鴫原先生曰く、バッチフラワーで治るような人は幸せであると言ったらしい。バッチフラワーは(原料は花だけだから)ホメオパシーに比べたらその範囲はすごく狭く、複雑な問題を抱える現代人にはとても対応しきれないというような発言内容だったようだ(言い回しについてはかなり曖昧)。バッチに対してどのような立場をとろうとその人の自由なので、ここまではよしとしよう。問題はここからだ。バッチフラワーを作ったバッチ博士も、その後ホメオパシーと出会い、その素晴らしさを知ってホメオパシーに取り組み、努力の結果、バッチノソードを生んだのだと。まるでバッチ博士がバッチフラワーを捨ててホメオパシーを選んだかのような言い様。まったく間違い。

バッチ博士は細菌学者として実績を残したが、ホメオパシーと出会い、その素晴らしさを知ってホメオパシーの研究に取り組んだ結果、バッチノソードを生んだ。しかし、ホメオパシーはその難しさに故に万人向けの療法ではないと考え、より易しく誰もが自分自身を癒せる方法を求めて、ホメオパシーを捨て、バッチフラワーを作り出したのだ。バッチ博士はその後死ぬまでバッチフラワーを使って無償で治療行為を続けた。

当人が単に不勉強なだけで、誰にも迷惑がかからないのならいいけれども、教える立場の人が堂々とこんな間違ったことをしゃべったらいかんだろう。ちょっと呆れた。shokoはまずいと思いつつも、場が荒れることを恐れて何も言えず、結局一人悶々としながら帰ってきたらしい。

2004年2月26日(木)

カードゲーム

朝っぱらからいおぴーが「ゲームしよ」と言ってくる。お友達のうちへ遊びに行ったとき、カードゲームで遊んでもらい、それがたいそう気に入ったらしく、帰ってくるなり自分でカードを作ったのだ。昨日は別のお友だちが家に遊びに来て、さっそくこのゲームをして大いに盛り上がったそうだ(いおぴーの変な絵が受けたらしい)。

いおぴーの自作カード(一部)ルールは同じ絵柄のカードが2枚そろったら出して手持ちのカードがなくなったら勝ちと、どうやらばば抜きっぽいのだが、いおぴーはどうしても自分が勝ちたいがために途中でルールを捏造し、最後にたくさん持ってたほうが勝ちになったりする。おまけにいおぴーの描いた絵ときたらどれも微妙で、どれとどれが同じ絵柄なのかはいおぴーが決めるのだ。はじめからとうちゃんに勝ち目は無い。

しかし、いおぴーとカードゲームできる日がこんなに早く来るとは。しかもいおぴーの自作ゲーム。とうちゃん、「もういいよ」とか言いながらウンザリした顔でつきあっているが、実は内心嬉しくてしかたがない。

2004年2月27日(金)

改名

どういう経緯からかもはや忘れてしまったが、今日から名前を「いお」改め「しいたけ」とすることにした。「しいたけ、顔洗っておいで」とか「しいたけ、早く着替えな」とか普通に呼んでいる。いおぴー(改めしいたけ)もまんざらでなく、「リツコさん(はらっぱ園の先生)にも、しいたけになりましたって教えといてね」とか言っている。そして、「おかあは?」と訊くので、「おかあは、にら」。「じゃあ、おとうは?」とうちゃんは、はじめキャビアとかフォアグラとか言っていたが、いおぴー(改めしいたけ)がなかなか覚えないので「世界三大珍味」とした。いおぴー(改めしいたけ)は「難しいからチンミだけでいい?」と勝手に略して呼ぶ。まあ、許そう。

今日はメッセンジャーでも「にら」「世界三大珍味」と呼び合っていた。あほな夫婦だ。

2004年2月28日(土)

多摩動物公園

今週末はshokoはホメオパシーの授業。土曜日午後からなのだが、今日は個人的にセッションを受けるため朝早く出かけることになった。しかも共同購入したという書籍をぎっしり詰めたスーツケースを持って。急行の停まる駅まで送ってほしいと言うので、いおぴーも連れて車で出る。

shokoを降ろした後、家に帰るのももったいないので、そのまま車でどこか遊びにいくことにした。いおぴーにどこへ行きたいか尋ねると、「オランウータンがいる動物園いきたい」と言うので行き先は多摩動物公園に決定。さっそくナビで動物園を検索すると、意外にもうちからは上野動物園のほうが(ちょびっとだけ)近い事が判明。でもやはり車で行きやすいのは多摩だよなあ。

1時間ほどかけて動物園に到着。ちょうど開園したところだった。入園料は大人650円。まずは案内板で全体図を確認。すると、「現在オランウータンは動物舎建て替えのためご覧になれません」という張り紙が。ショック。いおぴーに何と言おう。まあいいや。

最初に見たのはマレーバク。いおぴーはバクを見るのは初めてで、とても不思議がっていた。そして、よその親子が「バクは夢を食べるんだよ」という会話をしていたのを小耳に挟んできて、とうちゃんに「バクは何を食べるの?」としつこく訊くので、「草だよ。草食動物だからね」と答えておいた。

もぐらのいえというのを見つけて入ってみた。これまた本物のモグラを見るのは初めてのいおぴー、目を丸くしていた。考えてみればとうちゃんもこんなに間近で動き回るモグラを見るのは初めてで興味深かった。

ガラス越しのライオンライオンバスに乗った。バスの窓ガラス越しに間近でライオンが見られる。いおぴーは怖がるかと思ったけど、意外やガラスにへばりついてしっかりライオンを見ていた。見終わった後、明るい顔で「こわかったー」と言っていた。

シマウマ、キリン、アフリカゾウを見た。オランウータンもいた!こっちの動物舎に引っ越してきたらしい。でも暗い建物で、よく見えなかった。いおぴーがお腹がすいたというので、休憩所でランチボックスを買って食べた。特別にジュースも。

昆虫館では、蝶の塗り絵に夢中になる。とうちゃんが後ろから覗き込んで見ていると「おとうさん、好きな動物見てきていいよ。いお、ひとりでゆっくりやりたいから」と言われてしまった。

モルモットと遊ぼうというコーナーに行くと、列ができていた。並んで待った。順番が来て入ったけれど、係りの人がひざの上にモルモットを置いてくれるだけで、「遊ぼう」という感じじゃなかった。井の頭動物園のほうが自由に遊べていいと思った。

その後も、まだ見てない動物を見るために園内をくまなく歩き回った。コアラ、カンガルー、インドサイ……この動物園はけっこうエリア間の距離があって、歩いている時間が長い。3時過ぎまで6時間以上いたので相当な距離を歩いたと思われる。万歩計持っていればよかった。

とても疲れたが、天気がよく暖かかったこともあり、心地よい疲れ。帰りの車では案の定、いおぴーはぐっすり眠っていた。

2004年2月29日(日)

ひな人形

昨日の夜は、ご飯が茶碗一杯分しか残ってなかったので、いおぴーの分だけ食事の支度をした。とうちゃんは、かあちゃんが帰ってからあらためて食べればいいやと思っていたのだが、いおぴーを寝かしつけていたら、一緒に朝まで眠ってしまった。ので、今朝は非常に空腹で朝4時に目が覚めてしまった。

shokoは朝からホメオパシーの授業に出かけて行き、とうちゃんはすでにそのころ再び眠くなり始めていたのだが、いおぴーが「おでかけしよ」としつこいので、渋々、出かけることにした。と言っても、行く当てもないのでぶらぶらと公園まで散歩。そして、公園でパン食べたいと言うので吉祥寺まで足を伸ばし、パンを買って、公園まで戻ってベンチで食べた。間食のつもりだったが、もう昼近くなっていたので、これを昼食とすることにした。しばらく公園で遊んでいたが、やがていおぴーが「一回おうちに帰ってボールを持ってまた公園に来て、野球しない?」と言い出した。野球はいやだったが、一回おうちに帰ることには賛成だったので、「じゃあ帰ろう」と言って帰ってきた。

ふたたび出かけるのはいやだったので、今日はなんとか部屋の中で過ごすことにしようと、「そうだ、もうすぐひな祭りだから、ふたりでおひな様を作ろう」と持ちかけると、いおぴーははりきって同意した。折り紙を探したが見つからなかったので、DMの広告やらカレンダーの2月分を破って材料とした。とうちゃんが適当な大きさに紙を切り、ネットで調べた折り方でお雛様とお内裏様を作る。うまいこと色の派手な部分を着物に、白い部分が顔になるように折った。いおぴーがクレヨンで顔を描き込んだ。お雛様と同じ要領で三人官女も作った。さらに、お雛様が座る台座やぼんぼり、三宝、菓子箱などさまざまな小道具も作った。いおぴーは紙を細かく切って雛あられを作った。ふたりでウレタンのブロックタイルを使ってひな壇を作り、いおぴーが慎重に並べた。いおぴーはお雛様つくりにもう夢中だ。とうちゃんもやっているうちに楽しくなってきた。

いおぴーが「おかあさんが帰ってきたら見せて驚かそうね」と言うので、とうちゃんが驚かすシナリオを考えた。まずいおぴーがかあちゃんに「うちにはお雛様無いの?」と寂しそうに尋ねる。shokoは無いと答える。shokoは多少なりともいおぴーを不憫に思うだろう。そこで、いおぴーがかあちゃんの手を引いて自家製ひな飾りの前まで連れて行き、「ジャーン!」と見せる。という趣向。

かあちゃん7時くらいには帰ると思っていたのだが、ぜんぜん帰ってこないのでいおぴーは待ちくたびれて、絵本を読んで寝ることにした。そして眠る寸前、ガチャと玄関の開く音が聞こえると、いおぴーは飛び起きていって、かあちゃんに「うちにおひな様ないの?」と(かなり唐突に)シナリオどおり尋ねる。shokoは「ああ、おうちには無いなあ。でもおばあちゃんのうちにはあるよ」と、いおぴーをがっかりさせまいと気を使って答えるが、いおぴーはそんなことおかまいなく、あくまでもシナリオどおりかあちゃんの手を引っ張っていく。暗いのでshokoははじめのうち気がつかないようだったが、いおぴーが近くまで連れて行き、「ほら、見てごらん」と言うと、shokoはその手製のひな飾りを見て、「世界一素敵なお雛様」と言っていおぴーを抱きしめた。様子を聞き耳立ててうかがっていたとうちゃんは布団にもぐったまま密かにほくそえんだ。



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