イオpさんのストレス

2002年01月11日

朝、ぎりぎりになってしまって、プロンポン駅に着いたのが9時20分前だったけれど、定食屋によってご飯を食べた。何にしようかと迷っていると、先にイオpさんが「これとこれ~」とお姉さんに注文していた。お姉さんが「この子が、頼んでくれているよ」と笑っていた。さすがイオpさんの頼んだものは、全然辛くなくて、イオpさんもたくさん食べられた。砂糖抜き紅茶をテイクアウトして、学校へ。なんだか、間に合った。

産後の母子のケアについて、幾つか質問する。それに関しては、最低380時間のカリキュラムが存在するようだ。この学校でもそれをやってくれるように頼む。でも最低380時間て…。3ヶ月くらい居なくては、受けきれない。金額もいくらになるのだろうか。ふ~。当分は、無理だ。

今日は、私以外の二人が試験なので、イオpさんが邪魔になってはならない。午前中の授業は、半分あきらめようと思っていたら、ラダ先生がイオpさんを連れ出してくれた。私は、新たな技を習う。今週は、もうこれで終わりだというのに、まだ最後まで習えていないって、どういうこと?と少し焦る私。がんばらねば。でも、大技が多く、難儀な感じだ。お昼前に先生の奥さんと手を繋いで、イオpさんが戻ってくる。授業終了後、生徒3人で少し話し込んでしまって、ラダ先生がイオpさんと迎えにきた。今日は、奥さんが用意してくれたカノムチンというタイ版冷麦?のようなものを皆で食べる。イオpさんも美味しそうに食べている。整体師のTさんが、イオpさんを膝に抱きながら、なにやら体を探っている。う~む、仕事柄、手が勝手に動いてしまうのだろうか。「昨日より、背中は柔らかだね。でも首はカチカチだなあ。」などと言う。それがきっかけで、またもや話し込んでしまう。イオpさんのありようや、整体のあり方や他の手技のことなど。「アーキパンクチャーというのが、クレニオよりもずっと簡単だから、後で教えてあげますよ。」と言っていただく。良いのだろうか。基本的に、私は、それを職業としている人に、その技術を無料で受けることを良しとしていない。まあ、その人との関係にもよるけれど。でもその人が、それで食べていることなら、友人にでも金銭は、払うべきだと思っているのだ。

結局、ぎりぎり1時まで話し込んでしまって、慌ててイオpさんをお昼寝させる。誰もシッターが居ないので、4Fの部屋を仕切って寝かせた。私は、ひたすら練習。頭から通してマッサージをしてみる。1時間ほどでイオpさんが起きて、「おかーさん」と呼ぶので、中断して少しおっぱい。丁度ラダ先生が、イオpさんを迎えに来てくれて、嫌がって泣く衣穂pさんを連れていった。あ~あ。イオpさんのお気に入りだった日本語を少し話す受付の人が、どうやら辞職したのか正月明けから顔を見ない。居る間は、助かっていたのになあ…。私はひたすらマッサージ。二人の試験が終わっても、イオpさんが戻ってきても、私のマッサージは終わらない。授業時間を過ぎても、終わらない。やっと終わったときは、もう4時25分。なんと3時間位かかってしまっている。なのに、これは全工程のまだ2/3程なのだ。ひ~~。永遠に終わらないマッサージ。

グッタリ疲れて消耗してしまった状態で、すぐにタイ語の授業が始まった。無理やり午前も午後も引き離されてストレスの溜まりきっているイオpさんも限界だ。一緒に授業を受けるといって離れず、しかも徹底的に邪魔をする。なんか、もう私もダメって感じになって、今日は終わりにしてもらおうと思っていた所へ、藤垣先生とラダ先生がカーフールへ行こうとイオpさんを誘ってくれる。なぜか機嫌良く出かけてくれた。やっと落ち着いて授業を受ける。でも頭が全然働かなくて、英語で授業を進めることすら苦痛だ。エッセンスを少しとって、がんばった。6時に授業は終わり、その後、Tさんがワチャン先生のマッサージを頼んでいたので、それを見学することにした。先生は、初級のマッサージをTさんに行う予定だ。初めて先生のマッサージを通してみる機会に恵まれて幸運だ。じっくり2時間見て、大ショックを受ける。これがあの初級のマッサージ?っていうか、今までの自分のマッサージって何?と衝撃を受けるほど素晴らしいものだった。Tさんにとってもそれは同じだったようで、しかも2年前に亡くなった自分の先生の手技に非常に似ていて驚いたそうだ。私もそれを聞いて、出会うべくして次の先生に出会ったTさんの人生を思った。そして素晴らしいトリートメントは、本当に芸術だとも思う。それは、ホメオパシーなどについてもいえるけれど。どんな方法でも素晴らしい医療者(医療というと語弊があるが)は、素晴らしいアーティストである。

Tさんは、私がタイ語の授業を受けている間に、アーキパンクチャーの工程図解を書いてくれていて、マッサージが終わると「図の説明をします。」といってくれる。私が、「治療院まで習いに行きます。」というと「簡単ですぐ済むから」と私の体を使って、簡単にやって見せてくれる。クレニオにとても似ていて、横たわった体の下に手を入れて、少し持ち上げ気味にサポートするだけなのだが、まるでぐーっと引っ張られるように体の中で何かが動くのを体感する。顔をやったときは、なんか感情がうわ~っと沸いてくる感じだった。「まさに体の中にLOM(風)が吹いているみたい」と私が興奮気味に驚くと「簡単にやってもこれだから、少し丁寧に30分位やると、かなりためていた感情も出てきますよ」と言う。きっとそうだろうと、私も思った。う~む、良いことを習った。早速、いまさが来たらやってみよう。

今日も、Tさんと共に皆で食事。イオpさんは、皆のことを心配して、やたらと取り分けたがったり、うろうろしてとても迷惑な存在となる。私の言うこともちっとも聞いてくれず、挙句の果てにきーきー言い出す。Tさんが、上手くイオpさんの相手をしてくれて、受け留めてくれた。ありがたい。藤垣先生が、「でもこうやって、エネルギーを出す必要があるんだな。僕の子供もこうなった子がいたから、わかりますよ。」と言う。「もう少ししたら、夜中に突然叫び出すかもしれないけど、どの子もなるから、叱ったりしないでそっとしといた方がいいですよ。」「うちの時も、初めて外国に転勤になった時に、そうなりました。どこもそうみたいで、まえもって先輩に聞いていたから驚かずに済んだけれど、やはり言葉の通じないストレスを、どこかで出す必要があるんですね。」だそうだ。普通の2歳児以上に、イオpさんは言葉に依存しているということだろうか。Tさんは、「これくらいの時は、まだ自分だけしか見えないはずなのに、そうとうにがんばっているよね。イオちゃんは。」とその早熟振りを驚いていた。私が「頭ばかり先に成長してしまうので。先が恐い」というと、「7歳くらいまでなら、変わることができるから大丈夫。でもこの緊張は、とってあげたいなあ。緊張で、眠りが浅いんだと思いますよ。」と、とりあえずできることとして、朝の散歩を勧められる。がんばって、早起きしよう。

今日は、本当に消耗したのでもう家に帰ろうと思うが、一応イオpさんに聞いてみると「先生の家に行く」と言うので、がんばって行くことにする。遅くなったのでタクシーで帰宅。先生の家は、MO CHIT駅の先でドンムアン空港の近くらしい。すっかり遅くなって家に着いたときは、もう10時。簡単にシャワーを浴びてすぐに寝た。

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Posted by shoko at 2002年01月11日 22:36