イオ日記 shokoの日記 2000年11月 last update 2001.08.31

nov'00

11/8(水)

通し稽古

天気が良かったので、昨日も洗濯したけれど、なんだか洗濯しないともったいないような気がして洗濯をした。気持ちの良い天気。洗濯機を回しながら、お風呂に入った。湯船で本を読みながらしみじみしてしまった。こんなことも出来るようになっている。「何も出来なくなる」と思っていたけれど、案外1年のうちにいろいろな事が出来るようになっている。本当は、しないほうが良いことも含めて。

昼食は、高円寺の東京園で焼肉定食ビール付。久しぶりにムギ畑のオフ会だった。delicaさんにおっぱいの調子を聞かれる。「まだ青白いおっぱい出てる?」と聞かれて言葉を濁す私。この頃、おっぱいが生臭い感じがする。ファスト・フードの 食べすぎだろうか。あまり食事を考えていない。可哀相な衣穂。学童の話や事実婚の話をする。「どうして離婚したの?」と聞かれて「気持ちの問題かな〜」と流されて答えてしまったけれど、なんとなく違う気がする。すぐに言葉に出来ないけど。もともと戸籍という制度のほうに無理があるのだからそれに参加する必要を感じないというか。自分の人生の流れの中では、無理のあるベクトルなのだ。名前が変わることとか、イマサと同籍になるとかいうことが。連れ合いがイマサでない人だったら入籍していたかもしれないとも思う。人生の流れとして。でもきっと連れ合いとして生きていく相手を選ぶときに、そういう流れの人とは一緒に生きていかないという気もする。「事実婚」てもう世の中に広く浸透している価値観だと私は思っていたけれど、最近、そうでもないということを知った。同年代の人から「私には、そういうのわからない」と、何度か言われたのだ。私がペーパー離婚したことで、ちょっと怒っているような人もいた。「やはりしょうこちゃんは、変わったことをする」という納得の仕方をしていたけれど。私は、ただ川の流れのようにゆったり流れて生きていたいだけだ。時々、大きな岩があったりしたら乗り越えたりせずに、その岩に沿って、流れていきたい。無理のある角度に曲がったり、急に勢いづいて流れたりはしたくない。たまに滝になったりはするけど。

3時から森下に通し稽古を観に行く。稽古場の場所を間違えてしまって復帰早々の大ボケをかましてしまった。幸い稽古が押していて、通し稽古には無事に間に合った。が、時間が押してしまったために6時半のお迎えに間に合いそうにもなくなってしまった。慌てて休憩中に保育園に電話をして時間の延長をお願いした。公立園だったら、こういう我侭は聞いてもらえないのだろうか。8時までに迎えに行けばいいから余裕だと思っていたが、森下から高円寺までの移動時間のことを忘れていた。通し稽古が終わったのが7時10分。ぎりぎりだ。けっこう顰蹙だけれど、もうぴゅ〜っと帰ってしまった。かーちゃん、辛し。こうして働く母は、いつも走ることになるんだな〜と思いながら駅まで走った。8時5分前に無事にお迎えに行かれた。衣穂pさんは、のほほんとハイハイして遊んでいる。玄関のところでakaさんに会った。勝手に働く母・同志という感じの連帯感を感じた。帰りに駅前の美味しい焼き鳥屋さんで、焼き鳥を買って帰ろうと思っていたけれど立ち飲みお客で溢れていて、とても赤子連れでは入れなかった。もう満杯で隙間なし。帰り道でイマサに会った。明日は、健康診断なので早めに帰って食事をした帰りだという。衣穂pさんは、急な出会いに喜んでいる。家に帰り着いて、おっぱいを飲んで、すとんと寝てしまった。私だけタイビーフンを野菜たっぷりで作って食べた。

久しぶりに映画でも見ようということになりDVDで「エネミー・オブ・アメリカ」を観た。面白かったけど、2度は見ないだろう。話は面白いんだけど、役者的に魅力に欠けるのだと思う。イマサが「ショーン・コネリーとニコラス・ケイジだったら良かった」と言ったのに納得する。ニコラス・ケイジは、もともと困った顔をしているので得だ。ジーン・ハックマン。年間何本の映画に出ているのだろう。どの映画を見ても出ている。


11/9(木)

今朝、衣穂pさんのチューで朝を迎えました。口に3回もチューしてくれた。ワシが起きると今度はイマサを起こしていた。お利巧な衣穂pさん。今日は、寒かった。急に11月がやってきた。なんだか保育園に行くのが嫌で イマサに行って貰った。私は、パソを持ってマックへ朝食を取りに出かける。こっそり電源をもらって立ち上げていたら、お店の人に「緊急時用ですのでご使用をご遠慮ください」と言われてしまった。恥ずかしい。でも緊急時って一体・・・。すごく嘘臭い。「業務専用です」と言ったほうが良いと思う。

仕方が無いので図書館へ向かった。しかしながら取り置きしてもらっていた本が、なかった。本当は2日しか取り置いてくれないのだそうだ。前回は4日後くらいに行ってまだあったので油断していた。館内を一回りして、また本を探す。図書館での本との出会いは、そのときのタイミングが大切だと思う。別の日に来ると、また別の本が目に入ってくる。幸い、前回借りたかった本は、今日の私の目にも入ってきて無事に借りられた。民間療法の本・イギリスの本・ホテルの本・タイの本などだ。 図書館て、本当にありがたい。読みたい本を全部買っていたら大変だ。ちょっとだけしか興味の無い本は、きっと買ってまで読まないだろうし。

帰りにドトールに寄ってカプチーノを買って帰った。ものすごーくショックなことに、飲もうと思ってふたを開けたら一粒も泡が無かった。ただの苦いコーヒー牛乳。衣穂pさんに良くないので、普段コーヒーを飲むのを我慢しているのだけれど今日は寒かったので、どうしても飲みたくて決心して買ったのに、すごく不味いなんてこんなこと、あってよいのだろうか?ドトールに文句を言いに行きたくなったくらいだ。本当は、以前にも同じ目にあっていて判っていたはずなのに、またやってしまった。馬鹿だなー。ファースト・キッチンとかで買えばよかった。

朱美ちゃんから電話があって、3時半に高円寺で待ち合わせる。桃(桃太郎寿司のこと)で遅い昼食。昨日は焼肉、今日はお寿司なんて、もうめちゃくちゃおっぱいに悪い。どうしてこんな考え無しなんだろうか、私は。でも久しぶりの桃は、楽しかった。朱美ちゃんと「謝らない人」について語る。仕事で注意されたときに私たちは、割とすぐに謝ってしまう。とりあえず「すみません」という。それはそれでどうか、と言う話もしたが、「謝らない人」は、「そうなんですよ」とか「そうでしたか」といって謝らない。自分が悪いと思っているかどうかとは別で、反抗するとか言うことでもなく、ただ謝らない。それはなぜだろうか。自分の仕事の責任範囲の捉え方の違いだとも思うのだけれど。環境の違いだろうか。ただ、私はそういうことに疎いので、別に謝られなくても全然気にならない。朱美ちゃんに言われて、初めて考えたことだ。朱美ちゃんは、そういう観察が鋭い。

保育園のお迎えに、朱美ちゃんも着いて来た。興味深いらしい。衣穂pさんは、朱美ちゃんのがいるのを見て喜んでいた。朱美ちゃんが、好きらしい。ずっと小さいときから、ちょくちょく会っているので馴染みがあるのだろうか。朱美ちゃんがグローブ座へ行くまでに時間があったので、ちょっとお茶をした。衣穂pさんは、保育園で食べていたおせんべいをそのまま持って、食べていた。ちょこんと椅子に座る、小さい衣穂pさん。もうすぐ一歳とは、思えない。


11/10(金)

自分の時間

今日もどんより曇り空。衣穂pさんは朝、寝ぼけていた。おっぱいを飲みながら、話し掛けられると「うへへ〜」と笑う。そしてまた、がくっと寝たり、おっぱいを飲んだりしていた。変なの。お風呂に入ったら、復活したようだ。

保育園ノートに書くことが無くて、悩んでしまった。平日は、ほとんど寝ている衣穂pさんとしか一緒にいない。起きているときは、お迎えから家に戻っておっぱいを飲んで寝るまでと朝出かけるまでのほんの少しの間だけなので、あまりエピソードが無い。ちょっと子育てを放棄しているような気がして、落ち込んだ。妊娠中に読んで、このように育てようなどと意気込んでいた本は、どこへ行ってしまったのだろう。その本によると4歳までは、もうべったり張り付いてのびのび束縛無く生活させなければならないと言うことだった。「子育て以上に大切な仕事は無い」とよく育児本に書いてあるけれど、私の場合「子育て以上に個人の時間が大切」であった。母親失格だ。でも、どうしても子供のために自分の人生を捧げることが出来なかった。そういった生活を楽しむことが出来ない。子供を持つのが遅かったせいだろうか。衣穂pさんは、私の人生とたまたま寄り添いあう時期がある人、といった感じだ。


11/12(日)

初仕事

今日から劇場入りだ。緊張〜。銀座に11時入りなので、ちょっとゆっくり。3人で朝食を取って、衣穂pさんと別れる。今後の保育園お迎えを考えて、中央線だけで通うほうが良いので、東京駅から劇場まで歩くことにした。今日は、スタッフだけで仕込みなので、気が楽だ。衣裳部屋で、衣裳に名札付けの作業をした。仕事での名札付けの仕事はけっこう好きなのに保育園用に衣穂pさんの持ち物や服に名前をつけなければならない仕事は、面倒くさくて好きじゃない。なぜだろう。

作業しながら、衣穂pさんの様子や保育園のことを聞かれる。私は、めっきり仕事から遠ざかっていて、話題が乏しいので気を使ってくれているのだろう。話をすると、皆、あまりに知らない世界のことなので驚いたりしていた。そうだろう、そうだろう。私にだって、驚きと戸惑いの日々だ。考えれば、子供が生まれて育っていくことは、すごくあたりまえで基本的なことなのに今まで、無縁でいることのほうが異常な気がする。人として。社会の中心に人のライフサイクルが存在していないって、とても不自然だと衣穂pさんが家にきて、初めて、そのことに気づくことが出来た。

思ったよりも早い8時過ぎに仕事を終えることにしたので、11時に帰宅予定だったのが9時過ぎに帰宅することが出来た。家に帰るとヘトヘトのイマサと、行き倒れの人のようにベッドの端で、うつぶせに寝ている衣穂pさんがいた。ものすごく泣いたらしい。は〜、可哀相な衣穂pさん。いつもかーちゃんと一緒に居られればそんな風に泣くことはないだろうに。でも、それを楽しめないかーちゃんなのだ。しかたない。しばらくすると、泣きながら起きた。おっぱいを出すと、ものすごい勢いで無心に飲みだした。一生懸命だ。30分ほど、おっぱいにへばりついて、やっとまた寝た。今日は一日、ほとんど水分を取らなかったらしいから、喉が渇いていたのだろう。でも、もう安心。今日も一晩中、おっぱいを飲むことでしょう。


11/26(日)

すごい衣裳

やっと日曜日だ。今朝、起きたらずいぶん体の調子が良くなっていた。熱もないみたいだし、下半身の重さがなくなった。後は、首の痛いのとそれに伴う頭痛だけだ。でも、それだって昨日よりは、まったく良い。う〜ん、働きながらでも3日で復活できた。ホメオパシーとシベリアン・ジンセンのおかげだ。

本番中のお手玉作りも楽しくできた。残念ながら途中でペレットが無くなってしまって中断したけれど。多部さんも残念がっていた。

今日は、終演後にトークショウがあった。そういえば、前にもそんなことがあったっけ。終演後、洗濯をしているうちに、トークが始まった。別に残って聞くつもりはなかったのだけれど、K丈の話のあまりの面白さについ、聞き入ってしまった。おそるべしK丈。おもしろすぎる。洗濯機が止まるのを待っている間(この劇場の洗濯機は全自動!!ずっと前から評判が悪い。衣裳さんは、二層式が好き)モニターを見ていると、K丈は実に不思議な服を着ていた。体全体が、なんだか水色の風船みたいな。オーストリッチ?じゃない。パラシュートクロス?じゃない。モニターでは、どんな素材だか良くわからなくて、多部さんと「どんな衣裳なんだろー」と言い合った。袖から見てみようと、舞台に上がってみたけれど、すっぽりと幕で覆ってあって見る事ができなかった。洗濯が終わって、着替え終わってもK丈の話は終わらず、でもあまりの面白さに、私も多部さんも帰ることができなかった。着ている衣裳も気になっていたし。

やっとトークショウが終わってK丈が楽屋に戻ってきた所で、大部屋の役者が迎えて、やはり衣裳のことを聞いていた。多部さんと帰りがてら、側によってK丈の話を聞いたところ、その水色のドレスはコムデギャルソンのものでちょうど七夕の玉飾りやなんかのように、たたむとぺたんと薄くなるけれど、ぐるっとまわすして立体にさせるとふんわりと丸くなるように出来ている物だった。(わかるかな?)素材は、張りのあるオーガンジーのようなものだった。「量産しても一般の人は買わないからこれだけなんですよ」と言っていたから、オートクチュールのようなものなんだろう。手の出るところはなくてぐるっと巻いているだけだったけれど「手の出るところは、適当に切って出してくださいっておっしゃってました。今日は、急いでいたから、切るのもあれだと思って、そのままで出たんです。」とも言っていた。


11/27(月)

休演日

やっと、やっと待ちに待った休演日がやってきた。が、朝から寝坊したりしてバタバタとしてしまった。イマサが先に出勤してしまってから、保育園に行く準備などをしたけれど慌しいムードに落ち着きを無くした衣穂pさんに振り回さされて全然、進まない。こちらがイライラするとすぐに、ぐずついて泣き出す衣穂pさん。「こっちが泣きたいくらいだよ〜。」と泣き言を言うとますます心配して落ち着きを無くす衣穂pさん。結局、こちらがやさしい気持ちを取り戻すしか解決方法はない。連絡帳を書くのを諦めて、大幅に遅刻の10時過ぎに保育園へ行った。皆、お天気の良い中、お散歩へ出かけたらしく、園内は静まり返っていた。けれど、それが返って良かったらしく、今日は全然泣かずに別れる事ができた。

やっと一人になったけれど、なんだか色々と雑用が多く、ゆっくり休むことができない。南口にあるお惣菜や三で買ったお弁当を朝昼兼用食として食べながら、少し本を読んだ。民間療法を色々と試して、病気を治した人の本だけれど、私には今ひとつ説得されるものがなかった。今は、ホメオパシーについて、もっと深く知りたい。素人のホメオパシー乱用が、かえって免疫体系を複雑にしてしまい、病気治療を難しくするという話を読んでから、家庭でのホメオパシー利用に対してすっきりしない気持ちを持っているのだ。確かにそうだろうと思うので。ただ、今の日本で気軽に安心してかかれるホメオパシー医は見つけにくい。ホームドクターとして機能させようとしたら、一回の面談で1万円以上かかるようなホメオパシー医にはかかることはできない。家は、深刻な病人もいないから、せいぜい3千円から5千円くらいじゃないとちょっとしたことでは行きにくい。特に衣穂pさんは、医療費が無料だから、どうしても気になることは一般医に出向くことになってしまうのは、しかたがない。病院で病気をもらう可能性も高いから、できるだけ行かないようにと思って入るけれど・・・。そうした状況の中で、家庭内でのホメオパシー利用は、我が家では、本当に重宝していただけに上記の警告には、複雑な気持ちにさせられた。ただ、ついアロパシー薬的にレメディを処方してしまうことがあるので、それをどう避けていくべきかというのが、この頃の私のテーマだ。でもそういったことは、もっと詳しくホメオパシーを学んでいかないと判らないことだと思う。個人面談と言うことでいえば、家族である私だからこそ、下手なホメオパシー医にかかるより判ることが多いのではないかと思う反面、近くにいるために重要なことを見落とすこともあるのではと思う。いずれにしてもレメディの処方は、やめられない。でもあまり些細なことで処方するのはやめとこうと思う。

気が付くと2時近くになっていて、このままでは、すぐにお迎えの時間がきてしまうとあせる。今日は、ずいぶん体の調子も戻って、マッサージに行くまでもないと思ったけれど、少しはゆったりした時間を持つべきだと思って、整体に行くことにした。衣穂pさん妊娠発覚まで、1ヶ月ほど体の調子を崩して(それは結局、衣穂pさん妊娠のせいだったのだが)通っていた 近所の整体に4時に予約を入れた。先生に会って、久しぶりの事情を話したら驚いていた。ゆっくりと首と腰を見てもらう。足や首を少し動かしたり、背中をぐっと押したりするだけだからマッサージのような気持ちよさは、ない。本当は、アロマ・マッサージに行きたかったけれど、ちょっと高いので諦めたのだ。根本治療にならないとも思ったし。自分が思っていたより、腰の具合は悪いらしく、また水曜日に来るように言われた。前回、通っていたときは、そんな風な言い方をされなかったので、やはりあまりよくないのだろう。まあ、ずっと衣穂pさんを抱っこして暮らしてきたんだから、悪くなっても仕方ない。

でも今日の治療だけでも、すごく楽になった。行ってよかった。首なんか、ゴリゴリいっていたのが、全然スムーズに回るようになった。素晴らしい。少しだるくて、眠い。

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